【5】より続く。
いきなりこの写真から。
ここは、門入の集落はずれの町道上。
ここで、長靴からスニーカーにチェンジ。そして、どうせピストンが確定している道なので、当面不要なものはこの場所に残していくことにした。
ただ、この日は電線の保守?修理で門入に工事業者さんが入っていたので
袋にまとめて、路肩の木の根もとに。こうしてみると、不法投棄のゴミにしか見えない(笑)。ちなみに、長靴は引き続き携行していく。出番があるはずだったので(謎)。
11時ジャスト、目的地に向けて進軍開始。あえて「戸入に向けて」とは書かない(笑)。
11時4分。
揖斐川町による「全面通行止め」区間。
思ったのだが、このダム湖で隔絶された「どこにも繋がっていない町道」、管理台帳上でも道路として現役なのだろうか?あるいは公式には廃道なのだろうか?
門入に住民票を置いたままの方もおられるという話をどっかで見た気がするので、一人でも住民がいる限り、一応揖斐川町が現役道路として最低限の管理をしてるのか。さっき見た電線工事にしてもそうだが。
11時9分。
有名な(?)土日山荘通過。
11時18分。
コンクリの桁橋が登場。クソつまんない橋ではあるが、この町道ではじめて登場した「橋らしい橋」、一応記録しておく。
11時23分。
この日辿った道において、唯一センターラインの痕跡が見られたわずかなパート。さして広くもなかったんだが…。
11時28分。
地理院地図でも描かれていた林道の分岐。
ここでふとチェックした万歩計の数字は、
13,236。
この日の日没間際には失われることになるこの万歩計、全然安物なんやけど、見ると今でもあの喪失感と不安感が蘇る。軽いトラウマかねこれは?(笑)
さて、ここで持参してきた地理院地図のコピーを見返した。
確かそろそろじゃなかったか?
おお、やっぱり。
中央の十字の右上あたりが現在位置、すなわち林道分岐点。そこからさらに町道を進んだ先の西谷川対岸にピンクでマーキングしてあるのがわかるだろうか。
ここ、事前にGoogle Mapの航空写真モードで周辺を見ていて気付き、非常に気になっていたところ。
何かと申せば、
ポツンと一軒家 建物表記がある!地理院地図リンクはコチラ。
航空写真で見ると、青い屋根の小屋?みたいなものだった。これが町道から見えるのか。そして、現地の状況次第では、その前に立ってみたいと思っていたのだが、果たして?
大きな左カーブを立ち上がった。
そろそろ何かが見えても…
…おおっ!
・・・見えた!青い屋根!
もう少し角度を変えて…
あー、こっちのがよく見えるな。
ズームしてみると…
青い屋根の小屋が二棟建っているようだ。
これは気になる。
何がって、あの場所は今やどこからも辿りつける道のない西谷川右岸。かつては当然あそこまで車で行けたはずだと思うのだが、どこにどう道がついていたのだろうか。
これぞ正真正銘の「ポツンと一軒家」じゃないかね。なにしろ行けないんだからして(笑)。
町道を少し進んだところに、
とても入る気にはなれない分岐がある。地理院地図にも描かれている、西谷川に向かって短く折りたたんだような行き止まり道だ。
あるいはこれが、かつて対岸のあの小屋へのアクセスルートのなれの果て、なのかもしれない。ただ、航空写真で見た限り、あまりに険しすぎて無理があるかと。あわよくば、とか思ってたが、徒歩であろうともとても、あそこには到達できそうにない。
その航空写真モードを貼ってみる。
このように、小屋下の斜面には、畑が広がっていたのであろう痕跡が一目瞭然。
ここに行きたい、めっちゃ行きたい。どうやって行くんだ~!「まほうのカギ」を手に入れて、どっかの「旅の扉」からワープすれば行けるんじゃねえか?とかドラクエ的思考に(笑)。
マジな話、無理くり川まで降りて、ウェーダー着用で渡渉すればあるいは、って感じか。…危なすぎるな(笑)。
それにしても…離村にあたって、集落の建物はいったんすべて撤去された、と聞いたが、この小屋はどうだったんだろう。撤去されないままに残っていたものなんだろうか。きっとそうに決まってる。
万一そうじゃなく最近建てられたとしたら…リアルガチに謎物件。
先人たちは誰も取り上げてなかったこの「リアル・ポツンと一軒家」。誰もお気づきでなかったか、まったく興味がなかったか(笑)。わたくしはいたく興味を惹かれた。
「とても入る気にはなれない分岐」の少し先から戸入方向を望む。
時刻は11時41分。まだダム湖のバックウォーターさえ見えない。
戸入ははるか、遥か彼方。
【7】に続く。