【2】より続く。
ホハレ峠より下ること2時間半、ようやく到着した門入。まずはその入口にあるものを楽しみにしていたのだが、
おおっ!
今日は水没してない!
山神隊が訪問された際の写真では、水量が多かったのか完全に越流してしまっていたのだが、今日はちゃんと姿を見せてくれていた。まあ、あれはあれで見たかったけどな。
場所コチラ。
沈下橋と言える部分はここだけ。
こうしてみると、桁部分は載せただけ?なのがわかる。こういうの、珍しいような。
上流側より。
このシンプルさがいいね~。
桁の薄さも、
ちょっと心配になるレベル。当然、(右上に写っているように)鉄筋は入っているようだが。
下流側河原で見つけた、ナニモノか。
この金属ポール、もしかして以前は、橋の上に立ってたんだろうか。
下流側より。
思わずここで日向ぼっこしながら横になったら気持ちいいやろな~、という魅力的な考えがよぎったが、もちろん実行はしない。さすがに(笑)。
ここで、
山神さんの真似をして、持参したノンアルビールを流れに浸しておいた。杖も、流されないことを確認してここに置いておいた。
このあたりのこと、今となってはほろ苦く思い出されるのも、まあ致し方ないところだ(苦笑)。
門入集落側より。
いや~、ステキですなあ。橋野郎的に、めっちゃ癒される(笑)。
かつては門入の裏口、勝手口的な存在だったのかもしれないが、今となってはこの橋こそが門入の入り口、まさに「門」に「入」るような場所だと言える。
休憩も含め、この橋で15分を過ごしてから、進軍を再開した。
さて、渡った先にあるこのお宅。
この日はお留守のようだったが、時々は来られているようで、ここの方と話した、という記事も見られる。ほぼ自分の庭のような沈下橋があるとか、よろしいなあ…(笑)。
そのお宅の前を通り過ぎて、少し行くと…
楽しみにしてた「もうひとつ」が、見えて参りましたよ~。
はい出た、
もうひとつの沈下橋!場所コチラ。
地図を見れば一目瞭然だが、先ほど渡ったのは黒谷、こちらは揖斐川支流の西谷川。黒谷は西谷川の支流であり、なるほど明らかに流れの規模が違う。
橋上から望む、下流側。
そしてこちら、上流側。
思ったよりも多くの建物があるのに驚いた。離村の際にいったん全ての建物は撤去されたということらしいので、つうことは近年に新たに建てられた、ということになる。
正直、秘境感という観点からはちょっと拍子抜け。(勝手なこと言って申し訳ございません)
渡って、サイドぎみアングルで。
中央の橋脚が、「橋脚」という概念を逸脱するほどにデカイ。あれはもう「中州」レベルに近い(笑)。なんであんなことになってるんだろうか?
想像だが、元々は先ほどの黒谷の沈下橋のように、あの「中州」と両岸の間にそれぞれ薄い桁を渡してあったんじゃないだろうか。たびたび流されるんで、路盤を嵩上げして、現在のゴツイ桁をドカンと載せた、ってのはどうだろうか。三枚上の写真を見ても、明らかに嵩上げされた痕跡があるように思える。
以上、橋野郎の推測でした。
上流側からの、サイドアングル。
これまた、のどかやね~。
桁下をのぞいてみた。
それほど古い感じはしない。我が推測はアタリか否か。
最後に振り返り。
写真左奥に、先ほどの黒谷の沈下橋があるという位置関係。
国道から林道(最後はダート)を6km、そこから山道を歩くこと5.7km。自動車・バイクでは決して到達できない…この門入の二つ、案外マジで「最も訪問が困難な沈下橋」TOP2だったりして。いや、そういうことにしておこう(笑)。
沈下橋を背に、短い坂を登れば、
そこは、門入のメインストリート。
時間は、9時56分。
【4】に続く。