【2】より続く。
断末魔の、洞内。
現場でよととさんとも話したのだが、こんだけヤバイ状態になってる隧道は、もしかして初めてかも?と。少なくともわたくしとしては、これまで見た中で最も危機的な隧道だった。
めったに書くことはないのだが、(ここに限らず)廃隧道に立ち入る行為はあらゆるリスクを伴うので、まったくもって推奨しない。
つうか、止めたほうがいい。
その他、探索中の行動すべては完全に自己責任。
そこんとこ夜露死苦(アラフィフ。
君ならわかるだろぅ、カマドウマ君(謎
そして、
こうもりさんも(笑)。
お別れの、一瞥。
余命は長くないであろう仮称・三子生隧道。どうか安らかに。
こうもりさんたちも、
お邪魔しました~。
そして、現世へ。
いつもよりも眩しく感じたのは、気のせいか。
現世に這いあがった、坑口前からの光景。
うーーん、空気がうまい!(笑)
思えば、隧道末期の姿を捉えた貴重な記録になったと思う。間に合ってよかった、と言えるかもしれない。
さて、【1】でいったんスルーしたこちらについてだが、
実は、その上方にあるものを見つけていた。赤矢印のところ。
拡大してみると…わかるかなあ。
コンクリートの塊。ピンときた方もおられるか?
これはきっとアレだ、
こういうやつだ。
申し訳ないが確認に上がらなかったので、この写真は全然関係ない余所の物件の参考写真だが、これは水力発電所に付きものの、水圧鉄管のサドルに違いない。なので、位置的に考えても、石桁の下には水圧鉄管を通していたに違いない。
いや~、実のところ、まったく気づいてなかったのよね。不覚にも。
上記の状況証拠から、水力発電所があったはずと確信したけど、
なんのこたあない。改めて古地図を見たら、
思いっきり、発電所記号が書いてあるやん(笑)。
いや~まいったマイッタ(笑)。
改めて、石桁暗渠前から見下ろしてみた景。
ようわからん写真になってしまったが、この下に発電所設備があったのだろう。
ちょっと視線を上げると、この景。
探索スタート地点が見えた。
降りてきてから改めて見てみると…なるほど。
こうして見ると、水圧鉄管跡を含めた発電所跡擬定地には今も樹木がなく開けている。もしかしたら、そこのお宅も発電所跡地に建てられたのかもしれない。
ちなみに、赤線のように水圧鉄管が降りてきていたはずで、矢印で示した鞍部の直下に隧道が眠っている。
さて、残るは…。
【4】に続く。