【7】より続く。
時刻は14時1分、進軍開始から1時間42分。
谷底を這う林道大野谷線、
その端部近くに降りてきた。
前半のどこかで述べたように、この林道は先ほど踏査してきた未成道「京都市道小出石大布施線」が着工されるより前からこの場所に通じていたと思われる道であり、地理院地図によればその端点付近、つまりこの周辺にはいくつかの建物表記が描かれていた。それらも併せて紹介していこうと思う。
余談だが、あとはこの大野谷林道を下っていけば未成道との分岐へと至り、そこから車はすぐ。ようやくウチのダホンちゃんが唸りを上げる局面(笑)がやってきたぜ!
…と、思っていた(笑)。まあそのあたりはおいおい…。
まずは、こっちだ。
林道のどん詰まり方向に、
そう、まさにどん詰まりに、ひっそりと小屋?が見えている。なにやら雰囲気があるが…。
さっそく接近してみると、そこに書かれていたのは意外な文字。
「ワサビ栽培試験田」。
ワサビってきれいな水のあるところでしか育たないって聞くけど、ここで栽培試験をしていたわけか。
個人的に興味深いワードは、真ん中にある二行。すなわち、
「築田形式 渓流●改良防災コンクリート方式」
「栽培品種 京都府在来種 島根県3号」
こういう、まったく未知な世界のテクニカルタームに触れた時のチンプンカンプンさが好きだ(笑)。懐かしの「ラゾー・ミサイル」(ご記憶の方、おられたら凄いわ・笑)を思い出した。
まあとりあえず、この状態を見れば、
今では試験は行われていないようだ。結果が思わしくなかったのだろうか?
ドアノブを回してみようかな~とか思ったが、
万が一開いてしまったりしたらイヤなので(爆)、ヤメておいた。
どん詰まりの、さらにその向こう。
この先が試験田だったぽい。今では見る影もないが。
林道大野谷線の、まさに端点に位置する、この試験田管理小屋。
当初より、このために拓かれた道だったのだろうか?ちょっと考えにくいよなあ。やっぱ林業のためだよなあ。
なんだこれ?
ちなみに、向こうに見える白いものは、前回最後に触れた残雪だが、あの場所は大野谷川の上に築かれたスペースであることがわかる。ここにもまた、使途不明のスペースあり、か。
そのスペースから振り返る、管理小屋。
見捨てられた感しか、漂ってこない(哀)。
さて、以上がどん詰まりの景。
ここからはいよいよ、
林道大野谷線を下っていく。路線的には「遡っていく」が正解やけど。
で、見落としそうになったが、そこにかつてのゲートの残骸があり、
その足元に転がっていた「発砲注意」の看板に書かれた周辺図には、未成道である「京都市道小出石大布施線」が開通したテイで描かれていた。
その先には、わかりにくいけど
死んでるっぽい電柱と、朽ちて落ちたメーター。今でも通電してんのか?
お次に現れたのは、
右手の、謎のコンクリ構造物。もしかして、埋まってるけど集水升?
道の幅員はぐぐっと広がり、その先で
ついにアスファルトが顔をのぞかせた。やはり舗装されていたか。
このあたりでは、広い路肩に土砂?が捨ててある、あるいは寄せてあったのだが、
その中に…なにやら転がってる?
見てみると、
この手の工事看板がいくつか転がったり埋もれたりしていた。これはどういうものなんだろうか?いずれも上の未成道よりもわずかながら先んじた昭和60年前後の年号が書かれており、こちらが先に開通していた事実の補足となっていた。
林道を下り始めて5分。
前方に何かが見えてきた。
ちょっと意外なものだったが、
近づくにつれ、それだけではないことに気づいた。
【次回】、意外な展開?

















