本日、長大なBABYMETAL記事です。ずっと書きたかったやつ。
ここんとこBABYMETALの活動がアグレッシヴに展開されているためか、BMに新しく興味を持つ方が増えているようで、検索でわたくしのBM記事に辿りついて「しまう」方がチラホラ。まあ、もっぱらヤフブロのほうに、なんやけど(苦笑)。
よく見られているのが、初めて思いのたけを吐き出したこの記事。見返すと細かい勘違いとかあり、お恥ずかしいばかりの内容だが、想いは変わっていない。まあ興味を持ち始めた方になら、後押しにはなるのかなと。
想いは変わっていないが、さすがにもう「METAL RESISTANCE」は聴いてるし、YUIMETAL脱退についても乗り越えてる(笑)。
で、その記事の最後で、Su-METALがとてつもないヴォーカリストであり、それを改めて書く、と予告していたのだが、なんかいろいろタイミングを失って書きそびれていたので、ようやく書いてみようと思う、誰も待ってないけど(爆)。
とは言え、わたくし致命的にもライヴを体験していない。なので、あくまでMVや様々な動画で観たもの+伝聞情報をもとにした個人的見解ってことで。「ああ、この人好きなんやね~」とニコニコしながら読んでいただければと(笑)。
では、始める。なお、写真はすべてネットからお借りした。
Su-METALの凄さとは、総合力の高さ~すなわち歌唱力、鍛え抜かれたダンススキルとフィジカル、鋼のプロ意識とメンタル、そしてルックス。これら全てが、A級を超えたS級であるということであり、この総合力の高さに裏打ちされた超絶圧倒的なステージ・プレゼンスこそが、わたくしの考えるSu-METALの真髄である。
そもそもBABYMETALという「一大プロジェクト」自体が、中元すず香という「怪物」にインスパイアされて始まったのだから、それ自体がもう途轍もなく凄いこと。
Su-METAL=中元すず香は、とっても日本的な顔立ちをしている。そして、オフステージの彼女は、上の写真で確認できる通りに、本当に(可愛いけど)おとなしそうなフツーの女の子という感じ。衣装こそ少しだけメタルっぽくはあるが、ヘヴィメタル界のガールズにありがちな、肩肘を張ったワイルド感あるいはビッチ感は皆無である。2018年ごろの、いわゆる「ダークサイド期」においては実験的なビジュアルやi衣裳にチャレンジしていたものの、いずれにせよヘンなビッチ感なんかはなかったね。
そこがいい。実にイイのだ。
そしてその「メタルっぽくない感」は、彼女の歌唱スタイルについても同様である。
(あまり)シャウトしない・(めったに)ファルセットを使わずヴィブラートもかけない・ヘンなフェイクをしない・スゴまない・ワルぶらない(笑)。およそ、ヘヴィメタル界隈では異端中の異端なスタイル。
つまりは、「どう?わたし歌上手いでしょ!」っていうこれ見よがし感は皆無な、いわゆるフツーの地声でほぼ全てを歌いこなしているのだが、それって凄いこと。
ファルセットなしでハイトーンって。ベラボーな話だ。
そして、その声が素晴らしい。甘くてまろやかで優しくて、よく通るのにキンキンせず耳に優しい。奇跡の声だ。
とにかくぅ。
その一見フツーな女の子=中元すず香が、
ステージではSu-METALとして
別人のような
圧倒的オーラ
を放つ。
このギャップがもうね、凄まじくイイのだ。これ、同一人物に見えるかね?(笑)
ここまでに書いてきたことがひととおり味わえると思う動画が、我が最初のBM記事で上げたコチラ。
1stアルバム「BABYMETAL」収録のSu-METALソロ曲“紅月~アカツキ”。
これは2014年、初の武道館公演2DAYSのうち「BLACK NIGHT」でのライヴ映像だが、マジでこれが、当時16歳(!)の少女に見えるか!?ヤバすぎるだろう、この年齢でこの圧倒的なステージング。
要所要所で見せる目力、特にラスト近くの5分10秒からの突き抜けるハイトーンと歌い終わりの「左右睨み」から~のマントひるがえし!もうシビレちゃう(笑)。
Su-METALは、ロウからハイまで非常に広いヴォーカルレンジを要求されるこの曲を、フェイクもせずにひたすらまっすぐに歌い上げる。甘く美しい声で。その印象は、わたくしが初めて書いたBM記事のタイトル「やさしく強く、まっすぐに」に尽きる。
あのステージングとこの声、この歌唱。当該記事で、「Su-METAL、あなたは奇跡だ」と書いたのは、伊達でも酔狂でもない。心の底からそう思ったからだ。
そうそう、もうひとつ。この動画で貴重だと思うのは、「スイッチが入る瞬間」が見えること。若さゆえか、珍しく「フツーの女の子」の表情で歌い始めた彼女、42秒前後をよく見てほしい。表情がスッと変わるのだ。少なくとも、わたくしにはそう見える。
あー、今んとこ、ほぼ以前の記事をなぞるだけになってる(苦笑)。
じゃあ、これはどうだ。これもまた、凄いよ。
2ndアルバム「METAL RESISTANCE」のオープニングを飾る名曲“Road of Resistance"の、2015年のさいたまスーパーアリーナでのライヴ、その名も「Live in Japan」と銘打たれた公式MVが、ワールドワイドな活動への誇りを感じてアツい。
冒頭からテンションぶち上がり!この曲アタマのフラッグ・パフォーマンスはもうシンプルにカッコいいし、Su-METALほどフラッグの似合う女子がいるだろうか?
いや、いない(笑)。
さらに申せば、彼女ほどポニーテールが似合う女子がいるだろうか?いや、決して(爆)。
開始ジャスト1分からのSu-METALに要注目!魔闘気全開でフロアを見据え、「空間を空けろ」の指令、それに従い、まるでモーゼが見下ろした紅海のごとくにオーディエンスが割れ、空いていくフロア。ホイールスピンする勢いで曲が始まった瞬間に、そのスペースに発生する巨大なモッシュ・ピット。このくだりは何度見ても鳥肌モノだ。
それにしても…お気づきになるだろうか、Su-METAL、けっこうガッツリ踊ってるの。
もちろん、ダンス&スクリーム担当であるYUIMETAL、MOAMETALほどの超絶ハードムーヴではなく、歌う時の動きは最少限になってるけど、オープニングや間奏のソロ部分とか、かなり激しく踊っている。歌詞だけでなくあの複雑でハードなダンスを覚え、あんだけ踊って歌って、息が上がらずピッチも乱れない。しかもこれ、この日のセットリストの最後よ?バケモンかと。
この曲に限った話じゃない。このハードなステージをこなすために、どんだけトレーニングしてんのと。もう、怖い(笑)。
当然、体力面を考慮して、三人は交代でブレイクを取る。最初の“紅月~アカツキ”のようなSu-METALのソロ曲では他の二人が休み、逆にYUIMETAL、MOAMETALが(いわゆるBLACK BABYMETALの)パフォーマンスしている間には、Su-METALが休むのだが、その他に彼女たちを休ませつつオーディエンスを熱狂させるのが、超凄腕のバックバンド、「神バンド」のソロ・タイムである。
ライヴにおいて、イントロに神バンドのソロをフィーチャーする曲はいくつかあるのだが、ここでご紹介するのは、これ。
1stアルバム「BABYMETAL」収録の“Rondo of Nightmare”。やはりSu-METALソロ曲で、これまた2014年、初の武道館公演2DAYSの「BLACK NIGHT」でのライヴ映像。ちょっとBMをナメてる人に、ぜひ聴いてもらいたい(笑)。
スネア一発!から~の冒頭3分26秒にわたる、神バンドの4人が展開するソロ・プレイは、語彙が貧困で恥ずかしいが、とにかくカッコいい。そして巧い。BMファンたちも、三人の姫たち同様に神バンドのことが大好きだ。彼らのおかげでBMはBMたり得てるんだから、当然だが。まあこれはSu-METAL記事なんで。神々のことはこれくらいで(笑)。
そしてソロタイム後、間髪入れずに円形ステージ下からせり上がってくるSu-METAL。円形ステージ上で回転する三人の神の中心に祀られるような位置で舞い、歌う。このあたりの演出はとにかくクールだ。素晴らしい。
5分34秒の“あーあぁ~~”から後はまばたき禁止。Su-METAL圧巻のパフォーマンスに酔いしれる。くどいけど、これで16歳っすよ?バケモンか。
もういっちょ、これを。カワイイSu-METALをご覧あれ(笑)。
2ndアルバム「METAL RESISTANCE」収録の“あわだまフィーバー”。先ほどの“Road of Resistamce”と同じく、2015年さいたまスーパーアリーナでのライヴ…だと思う。
カッコいい系、男前系がSu-METALのステージ・プレゼンスの基本形なんだが、これとか、“ギミチョコ!”(過去2回も紹介したのでさすがにもうやめとくが)のようなわちゃわちゃ系楽曲では、一転してヤバイほどにカワイクもなるんよねえ。まあ元々アイドルさんなんで、こっちのが自然なのかもやけど。
わたくしBMには楽曲から入ってるとはいえ、彼女らのビジュアルに関心がないわけじゃない(笑)。そう、男として、カワイイってことがイヤなはずがない。いや、好きだ、大好きだ(笑)。
3人ともカワイイわ~。振付もアメイジング。
この曲、楽しいわちゃわちゃ感が全面に出ていて、ついニヤけてしまう類いのやつだが、実はバッキングトラックはかなりヘヴィ。2分11秒からのブレイク、めっちゃカッコいい。この野蛮なグルーヴに楽しそうな三姫の歌とダンスが乗っかるのが、タマラン素敵だ。こういうおもちゃ箱感こそBM!という声も多そうな。
偏狭なメタル原理主義者の人たちは、楽しめないんやろうなあこういうの。かわいそうに…(笑)。
あー、愛が止まらないので、近いうちもう一回やる(爆)。
結果的に今回は2014年~15年のライヴ映像ばかりだったが、【後篇】は2016年以降のパフォーマンスで構成しようと思う。
引いてる?
んなもん知るか(笑)。