コチラで予習はお済み?…まあ読んでなくても大丈夫やけど(笑)。ただ、序盤がわかりにくいと思われるので、小まめに現在地を示していこうと思う。
さて、国道249号現道より、七海第二隧道・東側坑口を望む。
窪地状の大きな掘割が旧道路盤であり、写真中央の真性グリーンヘルの向こうに、旧隧道の東側坑口が隠れている図。現在地コチラ。
この惨状なのでとても旧隧道の東には進めなかったため、あの先がどうなってるのか見下ろしてみたのだったが、このように路盤はバッチリ続いていて、
しかも、同じ地点から東を見ると、
でっかいコルゲート管が現道下にぶっ刺さっている!
これはもちろん、旧道が下をくぐって反対側へぬけているってことだ。つまり、廃道だけども道型としてはまだその姿を残している、ということ。つうことは…この先にある七海第三隧道についても、旧隧道が残っている可能性が高いと見た。
これが、先ほどの地点から東に150mほどのところにある、
現道の七海第三隧道・西側坑口。
その手前から、今度は現道の南側を見下ろしてみると、そこでもやっぱり旧道が下をくぐっていた。
わかりにくいと思うので、コルゲート管の口に赤い線を引いてみた。現在地コチラ。
地図リンクを見ても、現道と絡み合う旧道の痕跡が描かれているのだが、当時の現場ではそんなこと知るよしもなく、純粋にテンション上がっていた。これは絶対にある!と。
つうわけで、旧道の行く手を追って、現道の北側へひらり、と…
ってほど軽やかではなかったけどな(笑)。
ナニを撮ってんのかようわからんクソ藪だったが、谷底へと降りれば
完全に明瞭な路盤へと出た。
これが、旧隧道が期待される方向を向いた一枚。写真だといまいち伝わらないが、あの先は谷のどん詰まり。もう絶対ある!
そう思って、実際すぐにそちらへ向かったのだが、今記事では構成上ちょいと順序を入れ替えて
先に旧道の状況をお伝えしようと思う。
これは上の写真の位置で反対側、つまり西側を向いた一枚。場所はこのへん。
進んでいくと、数十mで
コルゲート管のトンネルが見えてくる。もちろん現道をくぐるものだ。右手のむき出しな岩肌が、道の古さを感じさせる。
コルゲート管をくぐり、
現道の南側へ。
振り返りの様子。
5枚上の写真で現道上から見下ろしたあたり、と言えばわかるだろうか。まあとにかく、完全廃道ですな。
いやマジで、この現道南側からにわかに状況が悪化。
折り返して、最初に見えたコルゲートトンネル(2枚目写真)へ向かう頃には、
あは~ん(笑)。
あー、コレはもうイヤ(笑)。
あのコルゲートトンネルを抜けると、1枚目、2枚目の写真のところに出る。
さっき上から見た限りでは特筆すべきものはなさそうやったし、これ以上進む気にはなれず、撤退。
旧道レポは以上。
時は巻き戻り、現道から旧道路盤に降りてきたところ。
谷奥へのゆるい右カーブを立ちあがったところ。
まるでゲートのように立ちはだかる倒木。
予告篇でも使った写真だが、気づかれただろうか、ほら、もうすぐそこに。
やはりあった!
旧・第二隧道と共通の意匠。扁額はないが、旧・七海第三隧道と言っていいだろう。
…と書いてから、今さらながらに思ったんだが(遅ッ!)、現道では第一から第三、三本の七海隧道があるが、旧隧道があるのは第二と第三のところだけで、第一にはない(おそらく)。
てことは、「旧・第二隧道」として記事にしたものは、旧道においては第一隧道、よって今回のこいつも「第二隧道」と呼ばれないとおかしいよな(汗)。
うーん、まあ現・第二隧道と第三隧道の旧道部分にある隧道だから、ということで、記事タイトルについてはご容赦いただきたく…(笑)。
ところで、危篤状態であった旧・第二隧道に比べて
この第三隧道、かなり状態がいいようだ。
びっしりと付着した緑色の苔で隠されてはいるものの、スパンドレルもアーチ環も、綻びが見られない。かなり美しいなコレは。
ヤバヤバだった第二隧道と違って、
今度は安心して入れそう♪(えっ、おかしいですか?
では、さっそく…
ジュボっ とね(笑)。
【後篇】に続く。