【7】より続く。今回が最終回~。
探索の仕上げ、水圧鉄管跡の追跡を開始。
見上げアングルのほうが、斜度が伝わるな~。
見上げアングルに続いて見下ろしアングルをご覧いただくと、
ちょっと伝わりやすくなる気が。
えーと、5~6mおきくらいか、水圧鉄管のサドルが、半ば崩れながらも残っていた。
鉄管を無理なく設置するために、管路確保のための土工の痕跡もあった。例えば、この先の景。
下から見上げたほうがわかりやすいので、そちらから。
上のほう、管路を確保するために大きな岩を開削してスペースを作っている。わかるかなあ…。
かつては、水圧鉄管に沿って巡視路なんかがあったんじゃないかと思うのだが、
すっかり自然に還ってしまっていて、判然としない。
なので、道なき道を直下降していくことになるのだが、
幸いそれほど苦労する局面はなかった。…え?そうは見えない?(笑)
やがて見えてきた、最後の遺構。
ここまでの台座だけのサドルと違い、がっちりホールドするタイプのやつ。これもサドルって呼ぶのだろうか。
下から。
いや~、このテイスト、たまりませんな~。
繰り返しになるが、打ち棄てられたコンクリ構造物って、なんでこんなに「バエる」んだろうかね(笑)。
そしてどうしても撮ってしまう、
こういうアングルね(笑)。
ここまで直下降を続け、ここに至って下が見えた。すなわち発電所建屋など主要設備があったとおぼしき場所。
果たしてそれはどこなんだ!?と目を凝らせば、
あれれれれ?赤丸のとこに見えるは?もしや?
…もしかしなくても、アレっすよね?
降りきって、その方向を振り返り。
はっは~(笑)。マジかよ~。ここ、見覚えがありすぎるんですが?
水圧鉄管の痕跡を追いかけて降りてきたその場所は、
なんと駐車場から鶏鳴の滝へと向かう遊歩道の取っ掛かり部分だった。
先ほど上から見えていたのはもちろん、駐車場のノートさんの姿。つまりは、この駐車場周辺に発電所があったってことか。いやはや、なんとも(笑)。
たぶん記事を読んでるだけでは、距離感とか位置関係とかサッパリ掴めないままだと思う。申し訳ないが、実際帰宅後に見直した先人のレポートも、そんなにわかりやすいものはなかった。まあ同好の士であれば、「行っちゃえば全然なんとかなる」類のネタ。ただ、訪問は自己責任でよろしこ(笑)。
全体が写った写真を撮ってなくて残念なのだが、駐車場と神有川の間には
一段下がってこのような公園的スペースがある。このあたりに発電所建屋があったりしたのかも?
で、上の写真の左端近く、大きな岩と神有川の間の目立たないところに転がっていたのが、
ポツンと一基だけ、サドル。
たださすがに、もう川べりのこの場所にサドルは不自然。おそらくは、発電所が廃される契機となった昭和28年の(あるいはもっと後年の)水害で流されてきたものじゃないかと思われるのだが。
この後、駐車場の上のほうを見てみたが、いくつか気になる遺構があった。もしかして「第三の取水ルート」が?との疑念もありやなしやだったが、あえてスルーしてこの日は帰った。
近場に宿題を残しておくのは、わたくし的にはけっこうイイもんでしてね(笑)。そのうちまた再訪して、未探索エリアをつついてみる所存である。
とりあえずは、完結。