【第一隧道】より続く。
第一隧道を抜けた旅館脇から細い階段を降りて、海岸へ。
振り仰いだのが、この景。
わかりにくいだろうが、第一隧道が抜けている岩嶺である。現在地コチラ。
目の前のこの岩嶺全体に、なんらかの施設が存在していたであろう遺構が残っており、8年前にはあそこに登っていろいろ目にした。
かつて国内有数の観光地として隆盛を誇った新和歌浦には、廃業した旅館などおびただしい数の廃墟が存在していたらしいのだが、不法侵入や放火などの懸念から、2006年ごろにほとんどが解体撤去されたという。ここにもその頃まではなにかあったに違いない…。
さて、ここに降りてきたのには、とりあえず8年前を懐かしむ以上の意味はなかった。が、頭のどこかにある情報が浮かんできた…「どっか旅館の下にあるらしい」ってのをいつだか聞いたか、あるいは目にしたような…?
この写真も8年前のもの。取り壊しではなく修繕中のようだったが、実際現在はきれいになって営業していた。
で、写真の最下部に見えるのが遊歩道の入り口なのだが、
その現在の姿はこうなっていた。
先述のとおり、ホテルはきれいになってるのだが…歩道は…?
昨夏の超大型台風によるものか、あるいはもっと前からか、
通行止め措置がなされていないのが不思議なほどに、遊歩道は損壊していた。
進んでいくと、やがて次の浜に。そして、
この景が。
あの連続アーチも気になったが、わたくしの視線が釘付けになったのは、
もちろん(?)ここ。
なんだあの煉瓦建屋は。めっちゃ気になる!
さっそく現場へ急行しようとしたらば…あらら…。
そこには、瓦礫や組煉瓦の破片が散乱していて、
さすがにここばかりは
「通行禁止」の標示とトラロープが。横倒しになった「観光遊歩道路」の柱が物悲しい。
まあ先の様子を見りゃあ、
そりゃ通行止めるわな。
これはトラロープ前からズームで撮ってる。正直行こうと思えば全然行けたが、周囲のホテルからの人目が多そうで、無理はしないことにした。しかし何かなあ、あの煉瓦建屋は…。
さて、これ以上海沿いは進めないので、改めて上にエスケープするしかない。
これは登りながらの振り返り。
根元からポッキリと逝った照明柱。余裕でここまで波が来たってことだわな。うむう、恐ろしや…。
そこはかとなく廃オーラの漂う階段を登っていく。
もしかして、この左手にあるホテル?の下が、目当ての隧道の所在地じゃないか?と考えていた。
が、下といってもいろんなレベルがある。もうすぐ階段を登りきるが、はて、そこからはどこを…
…って、
・・・。
あららららら!
【次回】に続く。