林道小田線 川角トンネル旧廃道 【4】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【3】より続く。
 
 
 
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来歴のつまびらかでない古道、後半戦へ。
 
 
 
このコーナーを回り込むと、
 
 
 
 
 
 
地味にゴッソリ逝っております。
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分かりにくいが、手前の道型が消失。相当昔にザラッと逝っちゃった感が。慎重にクリア。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一転して穏やかな貌を見せる古道。
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フィナーレは近い…。
 
 
 
ここで蜂洞?登場。そしてついに現道が見えてきた。
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ここへきて新たな遺構が現れるのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
蜂洞?の前にはこんな崩れかけた石積みが。
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これを見て思わずハッとした。てことはだ…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ビンゴ!路肩下をチェックしてみれば、見事な石積み!そんな気がしたのよ~。
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これまたけっこうなリスクを冒して撮影(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして見つけた中では最後の遺構。陽光が射して見にくいが、炭焼き窯の遺構かと思われる。3d261e64.jpg
 
 
でもこれは比較的新しいものじゃないだろうか。あまりにも道に面しすぎており、少なくとも道と同じだけの歴史を持っているとは思えない。おそらくこの道が現役を退いてからのものだろう。
 
ならば…この道が現役でなくなったのはいつなんだろう?
 
 
 
 
普通に考えれば、隧道が穿たれた時だが、もちろんこのトンネルはそんなに古くないだろう…
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とかツラツラ考えながら、ぬるっと現道復帰。そう、こっち側からならば、あんなリスクを冒さずとも古道へ赴くことができるのだ。
 
 
 
 
しかも現道から振り返って望んでみれば、
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石垣もけっこう目立つ。同業者なら、まず見逃がさないだろう…こっちから見れば、ね。だが、あっちであんな見つけ方しちゃったらさあ…行くなってのが無理じゃなぁい?(誰)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
川角トンネル、南側坑口。【1】では名前さえ紹介し忘れていた(笑)。
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4回にも分けて紹介してきたのが、たかだかこんだけの延長しかないトンネルの旧道であることを考えれば、かなり濃密な「道」だと言えるだろう。
 
 
 
話を戻せば。
 
 
 
道のスペックの違いの大きさを考えれば、このトンネルの完成と旧道落ちの時期が同じだとは、どうしても思えない。このトンネルの竣功時期は…銘板もなかったしなぁ…とか思ってたら
 
 
 
…あら?
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これは【1】で紹介した北側坑口だが…。銘板あるやん…片洞門に興奮して撮り忘れてただけやん…。実は扁額に竣功年が刻まれているのだが、これまた画像がボケていて判読できない。もう…何やってんだね。
 
 
現トンネルはどう見ても昭和中期以降スペック。対して旧道は、明治以前スペック。この隔たりを埋めるには、昭和以前に前身となるトンネルが穿たれた、と考えたくなる。地形的に旧隧道が存在する余地はない。よって、旧隧道があったとすれば拡幅されて今の姿になったと考えるべきだ。真実は、どうなんだろう。むぅ…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
誰か調べてぇ~(爆)
 
 
 
以上、完結。