【5】より続く。
隧道の貫通を確認後、一旦地上へ。これより、はるかに見えた反対側坑口の探索へと移行。時刻は9時3分。
目標の隧道をまずは見つけて、意気軒昂!
すぐに見つけてやるぜ、反対側坑口!(前フリ)
さて、反対側坑口はもちろん、もうひとつ事前からぜひ姿を拝みたいと願っていたものがある。
随時コレを出さないとワケわかんなくなるなあ(笑)。
コレ。
隧道を抜けた先で(って、方向的には遡ってるんだけど)、導水路は谷を水路橋で渡っているように描かれており、この地図で見る限りは、けっこうな規模のブツに見える。
隧道が撤去されていることはないだろうけど、水路橋が残っているかどうかは微妙だと思っていた。もし残っているなら…コレは見たい!
つまりは、反対側坑口を探索するということは、すなわち隣接した水路橋(がどうなっているのか)をも探索するということになるわけで、コレもまた大きな楽しみだった。
隧道から数十mのところで、平場は尽きた。
そこにあったのが
ぶっ倒れた関電杭。
そこから見た、斜面。
この斜面のどこかに、反対側坑口が開口しているはず…。
と思ってた、マジで。
話は飛ぶけど、先日2日連続で別々の探索(コチラとコチラ)で今さらながら認識したのだが(笑)、センパイ方はスマホにいろいろ役に立ちそうなアプリ的なものを入れてらっしゃるみたいで、ほっほう~…と感心した次第。はい、わたくしなーんも入れてませんねん(爆)。
なので、このようなミスをいとも簡単に犯すわけで…。完全に言い訳、センスがないんですわ(笑)。
結論から申すと、この日二回目の盛大な勘違いをやらかしておりましてね。
隧道の方向、思ってたより曲がってたみたいで…テヘッ
つうわけで、
この険阻な斜面を登ったり降りたりトラバースしたり、30分間彷徨った…けっこうな危険を冒して(笑)。
もちろん、何も見つからなかった。そもぞも見当違いのところなんだから。
冷静に考えればわかりそうなものだが、この時のわたくしは鼻水出過ぎで脳みそ酸欠だったのか、自分が見えた(と思いこんでる)反対側坑口の明かり位置に固執して、結果的に見当違いな場所を延々と無駄に探しまわってしまった。
完全に外した。そう理解した。今日はもう諦めよう…。
ソロ探索ならではの粘れない感(笑)で、この日の探索はもう自分の中で終了した。また改めて来よう…と。
とはいえ、まずは車に戻らないとどうしようもないな…。
そんなうちに、
下の林道のキワまで降りてきた。まずは降りきってしまおうか。
この写真を撮る少し前に、一台の軽トラが林道を登っていった。なんか知らんけど、思わず隠れた(笑)。
林道に降りて少し進むと、
古びた、小さなコンクリート橋が現れた。
自分の中ではもう探索終了後。けっこう寒かったこの日、久々に陽光の下に出たことでほっこりして、少し休憩していた。すると…
林道を先ほどの軽トラが下りてきて、目の前で停まった。
何してるのかと咎められるのかと思いきや…乗っていたおじさんは、実は探索の最初にもお目にかかっていた方だった(写真は、お見送り時のもの)。
朝イチ、鳥越林道に車を停めて探索準備をしていた時にも通りかかって話しかけられたのだが(たぶん、不審だったんだと思う・笑)、昔の発電所の遺構を探しに来たんです、としばしお話をした…という、そんな経緯があったので、二度目の遭遇に双方苦笑い。「まだおったんか(笑)」みたいな(爆)。
朝に話した後に思い出してくださったみたいで、「この林道沿いに小さいお堂があったやろ?」「昔の発電所はその辺にあったんや」という情報をいただいた!本日わたくしが発電所擬定地としたところでは、そんなお堂は見かけなかった。あーやっぱ違うのか…。
今さらそこまで足を延ばす元気はない。まあ、隧道の反対側探しに失敗した時点でリベンジは決まっている。その時に再調査しよう…。
おじさんとは少し話してお別れした。腰に銃弾を装着しておられたので、ハンターの方か…sero-さんのお仲間だろうか(笑)。
さて…車に戻るとするか…。
このコンクリ橋が渡っている沢を遡上していけば、車を置いているあたりに戻れるはず。
しかし、橋のたもとは左岸も右岸もけっこう切り立っていて、遡上は困難そうで…。もう少し林道を登って、取り付きやすそうなところから登っていくことにした。
橋から少し進んだところから見下ろした、東俣谷川。
いい感じの堰堤が見えた。
このあたりの山側にステキなものが見えたので、ここらから登っていくことにした。
そのステキなものとは、
この見事な、二段の石積み。
かといって、実はこういう石積み、この林道沿いあちこちに見ることができるもので、特別な何かを期待していたわけではなかった。単に石積みの端のところから登って行きやすかったがために、ここへ登ったに過ぎなかった…が。
この何気ない判断が、ミラクルを呼んだ。
上の写真右端あたりが、先ほどの沢に面したあたり。あそこを二段上までよっこいしょと登った。したら…
したらば…
!!??
こっ…コレわあ~…
二本の関電杭!
その真ん中には
…穴!!
思わず変な声が出た(笑)。そしてガッツポーズ。コレは間違いない。再び導水路に巡り会った!
再三ミスを犯すこのボンクラを神は見捨てず、「もう~しょうがねぇなあ~」とばかりにわたくしをここへ連れて来てくれた(妄想)。神の采配に感謝!!
そんな歓喜の一瞬の後、ふと我に返り。
もしかして…。そっと背後を振り返る。
すると…
・・・!!!
み、み、
見つけターーーー!!
【7】に続く。