草野川第一発電所関連遺構を探して 【5】 (滋賀県長浜市高山町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【4】より続く。
 
 
時刻は8時32分、感動的なタイミングで現れた、点検口。探索開始から1時間45分後のことだった。
 
けど、この後目にしたものを考えてみれば、この場所に点検口が設けられているのは必然だった、と思う。
 
 
今まで歩いてきた方向を振り返りぎみに見下ろしてみると、
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水管への開口部はかなり狭そう。
 
 
 
対して、取水方向はというと…
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それなりに大きく開口。
 
土砂や落ち葉が堆積してわかりにくくなっているが、この点検口を境にして水路サイズが明らかに異なっている。
つまりは、ここが隧道と埋設水管による暗渠(って表現するのかわからんが)区間に変わるところ、ということだろう。そりゃあ、こここそが点検口が設けられて然るべきポイントだったわけだわ~ね。
 
 
まあとにかく。コレは…
 
潜入可能。入れる。
 
 
さっそく身支度をととのえ…
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このお方を信用して…
 
 
 
しばしの間、
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アンダーワールドへ。
 
 

 

こうして着地写真を見ると、
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サイズ感が伝わりますな~。
 
 
 
ではまず、
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水管から。
 
コッチは入る気毛頭なかった…ってか、入れるとも思ってなかった。だって…管やし(笑)。
 
 
 
どれどれ…
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おおっ…コレは凄い!
 
さっき地表に露出していたところで目にした管の継ぎ目、それがこのリング状になったモルタル?的な部分なんだろうか。だとしたら、ずいぶん短い管をつなげたもんだな~。
 
 
もうちょいズーム…
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したやつかなあ(謎)。
 
いや、写真を見比べても同じ管には見えなくって…かといって他に別の水管があったわけでなし、同じ管に決まってるんやけど…。なんか不思議やなあ…。
 
 
 
照射ポイントを変えて、奥の方を照らしてみた。
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どこか化け物の臓腑めいた、異様なビジュアル。
 
しばし見とれるも、いや~コレはやっぱり入れないわ。
 
 
 
 
さて、では満を持して…
 
 
 
ご対面ターイム。
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逢いたかったぜ~!!
 
ハルニチさんに情報をいただいてから2年以上、ここにこうして無事発見に至った。
 
コンクリートできっちりと巻かれた洞内は、意外なほどに健全。綻びなど全然ないように見える。正直、思い描いていた姿といささか違ったけど。でもそんなの関係ねぇ!(古
 
 
 
さて、では、

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行きますか!
 
一般的にはこの写真、めっちゃ怖いと思われるんだろうけど、わたくしらワクワク感しかない(笑)。
 
あ、ちなみにここでは漆黒の闇で先が見えないけど、少し風の流れを感じられたので閉塞はしていない、と判断できた。閉塞隧道の澱みきった空気はすぐわかるし、こうした空気の澱んだ穴に立ち入ることは非常に危険であります。
 
…と、申し添えておきます。
 
 
 
隧道は5~6mほどで

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右へとカーブ。
 
 
 
その先で、
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今度は左へカーブ。
 
洞内は一貫して水没している。が、長靴で全然問題ないレベル。
 
 
 
ここまでで30mくらいだろうか。その左カーブを曲がっていくと…
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すんごい小さく、反対側の明かりが見えた!
 
地図での印象より、エライ長くないかコレ!?
もしかして、間のどっかが崩落してたりするのかも?
 
 
 
うーん。
 
 
貫通を確認したわたくし、ちょっと考えた結果、ここで一旦引くことにした。ビビったわけではないのだが(笑)。
 
貫通している以上、反対側からも入れるということ。このまま抜けてしまうのは安易…っつうか、「反対側を探し当てる楽しみ」も味わえる方がよくね?と考えたわけですわ。頭いいでしょ?(違
 
 
かくして、
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一旦、脱出。
 
 
 
探していたものはすでに見つけた。
 
 
 
これより探索は、
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反対側坑口を探すという、違うステージへ。
 
 
 
 
隧道内での引き返しから脱出までの動画を撮ってましたので、よろしければご覧あれ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちなみに、大きなボリュームでご視聴いただきますと、わたくしのまるで変質者のような(爆)息遣いが聞こえます。まさに「ハァハァ」(笑)。当日スギ花粉に反応したのかどえらい鼻水が出てまして、ずっと口呼吸してたもんで…。
 
 
 
【6】に続く。