【4】より続く。
時刻は8時32分、感動的なタイミングで現れた、点検口。探索開始から1時間45分後のことだった。
けど、この後目にしたものを考えてみれば、この場所に点検口が設けられているのは必然だった、と思う。
今まで歩いてきた方向を振り返りぎみに見下ろしてみると、
水管への開口部はかなり狭そう。
対して、取水方向はというと…
それなりに大きく開口。
土砂や落ち葉が堆積してわかりにくくなっているが、この点検口を境にして水路サイズが明らかに異なっている。
つまりは、ここが隧道と埋設水管による暗渠(って表現するのかわからんが)区間に変わるところ、ということだろう。そりゃあ、こここそが点検口が設けられて然るべきポイントだったわけだわ~ね。
まあとにかく。コレは…
潜入可能。入れる。
さっそく身支度をととのえ…
このお方を信用して…
しばしの間、
アンダーワールドへ。
サイズ感が伝わりますな~。
ではまず、
水管から。
コッチは入る気毛頭なかった…ってか、入れるとも思ってなかった。だって…管やし(笑)。
どれどれ…
おおっ…コレは凄い!
さっき地表に露出していたところで目にした管の継ぎ目、それがこのリング状になったモルタル?的な部分なんだろうか。だとしたら、ずいぶん短い管をつなげたもんだな~。
もうちょいズーム…
したやつかなあ(謎)。
いや、写真を見比べても同じ管には見えなくって…かといって他に別の水管があったわけでなし、同じ管に決まってるんやけど…。なんか不思議やなあ…。
照射ポイントを変えて、奥の方を照らしてみた。
どこか化け物の臓腑めいた、異様なビジュアル。
しばし見とれるも、いや~コレはやっぱり入れないわ。
さて、では満を持して…
ご対面ターイム。
逢いたかったぜ~!!
ハルニチさんに情報をいただいてから2年以上、ここにこうして無事発見に至った。
コンクリートできっちりと巻かれた洞内は、意外なほどに健全。綻びなど全然ないように見える。正直、思い描いていた姿といささか違ったけど。でもそんなの関係ねぇ!(古
さて、では、
行きますか!
一般的にはこの写真、めっちゃ怖いと思われるんだろうけど、わたくしらワクワク感しかない(笑)。
あ、ちなみにここでは漆黒の闇で先が見えないけど、少し風の流れを感じられたので閉塞はしていない、と判断できた。閉塞隧道の澱みきった空気はすぐわかるし、こうした空気の澱んだ穴に立ち入ることは非常に危険であります。
…と、申し添えておきます。
隧道は5~6mほどで
右へとカーブ。
その先で、
今度は左へカーブ。
洞内は一貫して水没している。が、長靴で全然問題ないレベル。
ここまでで30mくらいだろうか。その左カーブを曲がっていくと…
すんごい小さく、反対側の明かりが見えた!
地図での印象より、エライ長くないかコレ!?
もしかして、間のどっかが崩落してたりするのかも?
うーん。
貫通を確認したわたくし、ちょっと考えた結果、ここで一旦引くことにした。ビビったわけではないのだが(笑)。
貫通している以上、反対側からも入れるということ。このまま抜けてしまうのは安易…っつうか、「反対側を探し当てる楽しみ」も味わえる方がよくね?と考えたわけですわ。頭いいでしょ?(違
かくして、
一旦、脱出。
探していたものはすでに見つけた。
これより探索は、
反対側坑口を探すという、違うステージへ。
隧道内での引き返しから脱出までの動画を撮ってましたので、よろしければご覧あれ。
ちなみに、大きなボリュームでご視聴いただきますと、わたくしのまるで変質者のような(爆)息遣いが聞こえます。まさに「ハァハァ」(笑)。当日スギ花粉に反応したのかどえらい鼻水が出てまして、ずっと口呼吸してたもんで…。
【6】に続く。