大鯛木馬道探索記 【3】 (奈良県吉野郡川上村) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【2】より続く。
 
 
時刻は11時6分。
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ここまでで最高の石積みが現れてホクホクなわたくしだったが、新たなる障害が見えてきた。
 
 
 
 
が、それは…
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大変ステキな障害(笑)。
 
初めて現れた、立派な石積み橋台擁する橋梁遺構だった。
 
 
 
 
高巻きしながらの、サイドアングル。
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ここにはどのような桁が架かっていたのだろうか。その痕跡は皆無。
 
谷底まで降りれば、何かしらの残骸が見つかったのかもしれないけど。
 
 
 
 
ここをクリアしてしばし、結果的に唯一ここだけにあったものを発見。
 
それは、
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路傍の巨木にスプレー?で書かれた文字。
 
山主さんを示すものだろうか、平成二十五年という日付も見える。この道、「木馬道」としては役目を終えているのだろうが、「山仕事の道」としては現役なのだろう。
 
 
 
その木を振り返った景。
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やはり、一帯でも別格に立派な木に書かれているのがわかる。
 
 
 
 
ここからしばらくが、
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地味~に歩きづらかった。
 
跨ぐにもくぐるにもキツイ、絶妙な倒木群と、斜面を埋め尽くす枯れ枝。同業者ならおわかりだろうが、めんどくさくて危ないやつですわ。
 
 
そんな途中で見つけた、
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びっしりと謎のキノコが生えた木。
 
あまりに見事だったんで思わず撮ったけど、苦手な方がいたら申し訳ない。
 
 
 
面倒なパートをクリアしたと思ったら、
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新たな障害が。
 
あったはずの橋梁の痕跡は、再び皆無。先ほど見事な橋台を見せてくれたのは、気まぐれか。
 
しかしここ、案外ヤバい場所だったと思うんだけども、写真だとどうにも伝わらんなあ…。
 
 
これは、渡渉中に谷の上方向を見たところ。
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…なんか、よくわからんね(笑)。
 
 
 
 
ふと傍らを見ると、
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主さんがいらっしゃった。
 
すいません、お邪魔しておりまーす(笑)。
 
 
 
これをクリアすると…いや、正確にはする前から
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その存在は感じられた。
 
…おわかりだろうか?
 
 
 
木々を透かして、全貌の見えない、
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大きな、滝。
 
これが、「大鯛の滝」に違いない。
 
 
 
 
そして木馬道は、
 
 
 
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滝に向かってまっすぐに突っ込んでいくかに見える。
 
 
コレは…テンションがエライことになってくる展開じゃないか。
 
イヤ待て、その前に、なんかあるようだが…?
 
 

そこには、
 
 
 
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こんな謎穴が。
 
隧道…ではないな、どう見ても。
 
 
 
 
内部はこんな感じで、
 
 
 
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天井も地面も、大きく裂けてタテに長~い。天然の洞穴やな、コレは。
 
入ってしまってから、「熊がおったらどうしよう?」と思ってちょっと緊張したが、幸い獣の気配はなかった。
 
 
 
一応、鉄板の構図?(笑)
 
 
 
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まあ、全然深入りしたい穴ではなかった。
 
 
 
 
脱出後、振り返り。
 
 
 
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ちょっとした前菜ってとこかな(笑)。
 
 
 
 
実は、メインディッシュは、
 
 
 
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目の前。
 
 
 
 
【4】に続く。