【2】より続く。
時刻は11時6分。
ここまでで最高の石積みが現れてホクホクなわたくしだったが、新たなる障害が見えてきた。
が、それは…
大変ステキな障害(笑)。
初めて現れた、立派な石積み橋台擁する橋梁遺構だった。
高巻きしながらの、サイドアングル。
ここにはどのような桁が架かっていたのだろうか。その痕跡は皆無。
谷底まで降りれば、何かしらの残骸が見つかったのかもしれないけど。
ここをクリアしてしばし、結果的に唯一ここだけにあったものを発見。
それは、
路傍の巨木にスプレー?で書かれた文字。
山主さんを示すものだろうか、平成二十五年という日付も見える。この道、「木馬道」としては役目を終えているのだろうが、「山仕事の道」としては現役なのだろう。
その木を振り返った景。
やはり、一帯でも別格に立派な木に書かれているのがわかる。
ここからしばらくが、
地味~に歩きづらかった。
跨ぐにもくぐるにもキツイ、絶妙な倒木群と、斜面を埋め尽くす枯れ枝。同業者ならおわかりだろうが、めんどくさくて危ないやつですわ。
そんな途中で見つけた、
びっしりと謎のキノコが生えた木。
あまりに見事だったんで思わず撮ったけど、苦手な方がいたら申し訳ない。
面倒なパートをクリアしたと思ったら、
新たな障害が。
あったはずの橋梁の痕跡は、再び皆無。先ほど見事な橋台を見せてくれたのは、気まぐれか。
しかしここ、案外ヤバい場所だったと思うんだけども、写真だとどうにも伝わらんなあ…。
これは、渡渉中に谷の上方向を見たところ。
…なんか、よくわからんね(笑)。
ふと傍らを見ると、
主さんがいらっしゃった。
すいません、お邪魔しておりまーす(笑)。
これをクリアすると…いや、正確にはする前から
その存在は感じられた。
…おわかりだろうか?
木々を透かして、全貌の見えない、
大きな、滝。
これが、「大鯛の滝」に違いない。
そして木馬道は、
滝に向かってまっすぐに突っ込んでいくかに見える。
コレは…テンションがエライことになってくる展開じゃないか。
イヤ待て、その前に、なんかあるようだが…?
そこには、
こんな謎穴が。
隧道…ではないな、どう見ても。
内部はこんな感じで、
天井も地面も、大きく裂けてタテに長~い。天然の洞穴やな、コレは。
入ってしまってから、「熊がおったらどうしよう?」と思ってちょっと緊張したが、幸い獣の気配はなかった。
一応、鉄板の構図?(笑)
まあ、全然深入りしたい穴ではなかった。
脱出後、振り返り。
ちょっとした前菜ってとこかな(笑)。
実は、メインディッシュは、
【4】に続く。