【1】より続く。
鉄製梯子 階段で、文字どおり新たな地平へ。
そこにあったのは…って、
ないやん(爆)。
パッと見、ただの崖。しかしすぐに、細いながらも確固たる踏み跡が崖を横切っているのに気づいた。見た目ほどには厳しくはない。10時49分、進軍再開。
クリアすれば、その先には
植林された杉木立の中の、しっかりした道形が現れた。これこそが、大鯛木馬道に違いない。
ちなみに鉄製階段上からの反対方向は辿っていないが、見たところ道形の痕跡はまったくなかった。ザラッと崩れて失われてしまったのかもしれない。そのために、あの場所まで梯子 階段が掛けられたのかも?
路肩はけっこうあいまいになっているところが多いのだが、
このようなパートも、ところどころ。
そう、
空積みによる石垣が道を支えていた。
10時55分、
最初の障害が登場。
道は消え失せ、行く手には谷。ちょっとわかりにくいかな。谷は土ではなく岩がむき出しになっていて、グリップに不安が。土に見えて岩の上に薄く乗っているだけだとズルッと逝くので、慎重に。
クリア後に振り返ると、
きれいな石積みがあったのか~。
ちなみに、かつては架かっていたであろう橋は、一切痕跡がなかった。
そのすぐ先で、もう一つ似たような谷をクリア。
これまた振り返っての撮影。狭いけど、切立ち具合はこっちのが厳しかった。
この二つめの谷を越えた先で、
ここまでで一番イイ感じのパートが待っていた。
このように非常に状態のいい石積みが、
10m以上にわたって残っていたのだった。
どう見ても、モルタルやセメントを用いない空積み。長年放置されれば、やはり崩壊は進んでくるか。
この木馬道、
いつまで使われていたのかはわからない。
つうか、「日本の廃道」第79号にて永冨氏が探索・取材結果を執筆されているので、それを読めば詳しく書かれているのだろうが、あいにくわたくし入手していなくて。
眼下には、
ピッタリと寄り添う鳥渡谷。高低差はここまでのところずっとこんな感じだった。
探索は序盤も序盤。
お楽しみは、これからだ。
【3】に続く。