大鯛木馬道探索記 【2】 (奈良県吉野郡川上村) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【1】より続く。
 
 
 
鉄製梯子 階段で、文字どおり新たな地平へ。
 
そこにあったのは…って、
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ないやん(爆)。
 
パッと見、ただの崖。しかしすぐに、細いながらも確固たる踏み跡が崖を横切っているのに気づいた。見た目ほどには厳しくはない。10時49分、進軍再開。
 
 
 
クリアすれば、その先には
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植林された杉木立の中の、しっかりした道形が現れた。これこそが、大鯛木馬道に違いない。
 
ちなみに鉄製階段上からの反対方向は辿っていないが、見たところ道形の痕跡はまったくなかった。ザラッと崩れて失われてしまったのかもしれない。そのために、あの場所まで梯子 階段が掛けられたのかも?
 
 
路肩はけっこうあいまいになっているところが多いのだが、
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このようなパートも、ところどころ。
 
 
 
 
そう、
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空積みによる石垣が道を支えていた。
 
 
 
 
10時55分、
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最初の障害が登場。
 
道は消え失せ、行く手には谷。ちょっとわかりにくいかな。谷は土ではなく岩がむき出しになっていて、グリップに不安が。土に見えて岩の上に薄く乗っているだけだとズルッと逝くので、慎重に。
 
 
 
クリア後に振り返ると、
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きれいな石積みがあったのか~。
 
ちなみに、かつては架かっていたであろう橋は、一切痕跡がなかった。
 
 
 
 
そのすぐ先で、もう一つ似たような谷をクリア。
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これまた振り返っての撮影。狭いけど、切立ち具合はこっちのが厳しかった。
 
 
 
 
この二つめの谷を越えた先で、
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ここまでで一番イイ感じのパートが待っていた。
 
 
 
 
このように非常に状態のいい石積みが、
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10m以上にわたって残っていたのだった。
 
どう見ても、モルタルやセメントを用いない空積み。長年放置されれば、やはり崩壊は進んでくるか。
 
 
 
この木馬道、
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いつまで使われていたのかはわからない。
 
つうか、「日本の廃道」第79号にて永冨氏が探索・取材結果を執筆されているので、それを読めば詳しく書かれているのだろうが、あいにくわたくし入手していなくて。
 
 
 
眼下には、
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ピッタリと寄り添う鳥渡谷。高低差はここまでのところずっとこんな感じだった。
 
 
 
 
探索は序盤も序盤。
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お楽しみは、これからだ。
 
 
 
【3】に続く。