【2】より続く。
あー、あきらめた。
いや、進軍はあきらめてない。
あきらめたのは、
ダホンちゃん。
このコンディションでは、ダホンちゃんを連れていく意味がない。どうせこの道を戻ってくるのだし、ここで待っててもらうことにした。
うーん、おっちゃんの呪い炸裂(違
余呉川を挟んだ高いところを並行する現道。
暗渠と水抜きも近代的ナリ。
で、ダホンちゃん待機場所からもすでに見えていたポイントに到達。
そこには、スリップ注意の標識と「凍結注意」の補助看板。
そして、北側旧道でも見た、あの看板。
「これより先1,5kmの間は落石の危険があるので通行に注意して下さい」
木之本土木事務所によるこの年季の入った看板、通行に注意って言われても、ねえ(笑)。
さて、ここまで極力雪を避けて歩いてきたけど(ご指摘の通り、路外を歩けるところはそうした)、
もう限界。
つま先の方からだいぶ湿ってきた…つうか、濡れてきた。うん、コッチももうあきらめた(笑)。
ダホンちゃんをあきらめ、足がヤラレるのをあきらめた。
こうなったら、何が何でも到達してやるぜ!「あの場所」に。
あとどのくらい後だったら、
雪のない探索ができたんだろうか…?
振り返り。
長かった、第二のスノーセクション。
ここでようやく、
終わり…そう。
右へとカーブしながら日なたへと出た旧道、その行く手にあるもの、肉眼でははっきりと視認できている。
ゆるく大きく、右へとまわりこむ雄大な線形で、
旧道は再び現道のほうへとサイドアタック。
そのちょい先には、
見覚えのある旧道…いや旧々道の痕跡が。
これは、2009年5月21日に撮影した写真。
さっきの写真とは反対方向からの撮影だが、この時すでに新道の建設は始まっていた。
それに伴いここら辺りはいち早く小さな付け替えが行われていて、その痕跡が放置され、今もこんなに残っていた…。
さて、この旧々道並走カーブの外側に、
旧道進入以来初めての建造物があった。
なんかの物置っぽいが、昔からあったのかどうか、これは記憶になかった。
用途不明だが、
一応現役なのかな?
そのそばを流れる沢で物音がしたので見てみたら、
おおっ。
しばらく見てたら、ダッシュで逃げていった。
さて、旧道は、
再びの、現道アンダークロス。
【4】に続く。