某発電所の関連遺構群 【8】 (S県某所) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【7】より続く。
 
 
K谷水路橋と第三号隧道の(埋没した)吐口を確認した後、改めて導水路下流方向へと進攻再開。
 
すぐさま始まった、暗渠パートをゆく。
f5aab6ee.jpg
 
 
ここは一定間隔でこのような開口部が設けられているので、真の闇には程遠い。ある意味気分的には楽。
 
 
 
けど、見てしまった。
16883843.jpg
 
 
こことか、アカンことになっとるし・・・。
 
 
 
 
足元・・・わかりますかね。
dce4b109.jpg
 
 
ぁ開いてますやん!
 
ここ、側面までむき出しなんですな。いつか盛大に崩落しそうな感じやな~・・・。
 
 
 
おっ、暗渠パート終了か?
3d3c393b.jpg
 
 
と思ったら
また落ちとんのかい!
 
この落ち方って、蓋アーチのどちらかの付け根(この場合右側)が弱った結果、重みに耐えきれず・・・って感じに見える。やっぱコンクリの質が良くなかったのか。いや、70年近くも保守されなきゃあ当然こうなるか・・・。
 
 
その先でまたすぐに
d1989294.jpg
 
 
暗渠復活。
 
このコンクリ蓋のエッジの利いた断面を見ても、かつては存在した蓋が断絶したのがうかがい知れる。
 
が、今度は開口部がない。地形的にも、いよいよアレが出そうな・・・?
 
 
はいキタ。
c0d827e1.jpg
 
 
隧道!
 
第四号隧道呑口、だと思われる。・・・奥歯にものの挟まったような言い方のわけは、CMの後で後ほど・・・。
 
これまでどおりの切石によるアーチ環。が、よく見たら洞内はすぐコンクリ巻きになっている。第一号・第二号は数mほどは石で巻かれたパートがあったのだが。
 
それに、地面を這うこの盛り上がり・・・なんだろうね?なんか管でも埋設されてんのか?それとも・・・
 
モンゴリアン・デス・ワーム的なヤツでも?
 
いやいやいや・・・。
 
 
 
モンゴリアン・デス・ワームはわからんけど(いや、おらんやろ)
65cf230b.jpg
 
 
こうもりさん一家は身を寄せ合っておられました。
 
可愛い(笑)。お騒がせいたしまして申し訳ございません。
 
 
 
真ん中あたりだったか?には
938f0e8b.jpg
 
 
ワイルドな素掘りパートが。
 
この辺の展開はこれまでどおりですな・・・。
 
 
この素掘りパートあたりから、
35855962.jpg
 
 
洞内の水量が増えてきた。大丈夫かな・・・?
 
それにしても、上二枚の写真でも伝わるであろう、洞内のうねり。これがまた、イイ感じ。
 
地形にそっての微妙な調整の結果なのか、測量ミスなのか(笑)。
 
 
 
そして、吐口へ到達。
26e9acbb.jpg
 
 
あー、上から土砂が入ってる。だから水がたまってたのか。幸い水深が長靴を上回ることはなかった。
 
ところで、先着したよとと隊長が、なにか発見されたようで・・・?どれどれ・・・
 
 
って、
56eca366.jpg
 
 
なんか数字が刻まれてる!
 
これは坑口上部、通常なら扁額が設置されるあたりの位置にあった。そのまんま、もし「扁額」であったとしたら・・・?
 
 
そもそも、なんて刻まれているのか?
 
 
目視でも判読できそうだったが、おろろんさんのアシストにて7ce0728f.jpg
 
 
「No.6 9347」と読めるようだった。
 
コレには一同騒然。何を意味する数字なのかもちろん不明なのだが、特に問題?なのは「No.6」。コレって、もしかして・・・
 
「第号隧道」だって宣言してる?
いや、我々の探索ではキミ、第四号隧道って認識なんだけども・・・。
 
しかしコレ、そういえば確証はないのだ。確かに。
 
 
先ほどK谷水路橋の向こうで確認した閉塞坑口を第三号隧道吐口だと思っているけど。実はそうじゃないかもしれない。
 
長大な一本の隧道だと考えていた第三号隧道だが、もしかしたら小さな谷筋を越える際に地表に出ているのかも?だとしたら、ワープした山中に未知の第四・五号隧道が存在し、あの閉塞坑口が第五号隧道の吐口、ということになれば、話の帳尻は合う。のだけど。
 
コレは、浪漫ですな。鶴岡雅義と東京ロマンチカですな。
 
ちなみに、「9347」のほうは、さっぱりわからない。小数点が入っての延長とか距離とか、その手の数値なのか?
もしかして9の前に「1」が入ってるように見えなくもないので、だとしたら「1934年7月」を表してたりしないか!?と思ったのだが・・・導水路が建設されたらしい1914年~1916年という年号と合致しないし・・・。
 
 
わかりませーん(笑)。
 
 
まあとりあえず、この記事では第四号隧道として進めますのでよろしくです。
 
 
 
改めて
9d008f50.jpg
 
第四(六?)号隧道・吐口。
 
数字が刻まれてるの、見えますかね?
 
 
 
謎をはらみつつも、
de899c63.jpg
 
 
導水路は続く。

 

このあたりは、この日これまでで最も水路っぽい(謎)、素晴らしい状態の開渠遺構だった。美しいね~!
 
 
 
で、4分後に出くわしたのが、
9285b8f7.jpg
 
 
この新たなる暗渠。
 
開渠の区間と暗渠にしてる区間のメリハリが、いまいちわからんなあ・・・。
そしてこの暗渠、一応のぞきこんでみたけど・・・(なぜか写真撮ってないのだが)。
 
・・・気持が萎えた(笑)。
 
 
いや、ここまでのところで結構な距離を(しかもしばしば中腰で)歩いてきたので、もうね、辛い(笑)。
 
なので、暗渠区間は地上からパスした。
 
 
正直申しまして、
136b9648.jpg
 
 
この後しばらくの記憶がもうあやふやで。
 
 
とりあえず、第五号隧道呑口が見つからずで進軍中止、だったかと。なぜか写真も全然撮ってなく、
 
 
次の写真がなぜか
9e8882c5.jpg
 
 
コレですし。
 
ぱぱんさんとtellさんとMinekoさん。次なるワープに向け、よととさんとおろろんさんが車を取りに行ってる時だったと思う。
 

 

さて、次は・・・。
 
 
 
【9】に続く。