【8】より続く。
二度目のワープ。今度のは近くまで車で行けるとのことなのだが、ガイドのMinekoさんナビによって停まった場所は・・・N林道の某所だが、
マジすか!?この下!?
ここもまた、Minekoさんが発見されたということだが・・・いや、よう見つけましたなコレ・・・。確信を持って臨まないと、絶対見つけられんぞこんなの。
つうわけで、おっかなびっくり斜面を降下していくと・・・
はぅあ!あった、あったよ!スゲー!
白飛びして見にくいが、あれは隧道でなくって水路橋だ。白飛び部分が水路になる。
谷底に降り立って、下流側から正対。ボケボケ写真で恐縮。
オール・コンクリ製。
オリジナルなのか改修を受けたのか定かではないが、ポータル、洞内ともに全てコンクリート製だった。橋なんだからポータルとは言わんか。
遠目には切石によるアーチ環っぽいが、アレはコンクリに線を入れてそれっぽくしてるだけ。いわゆる装飾ですな。
洞内の様子は

あんまり状態よろしくないな。
大きめのクラックや側壁の欠損、アーチの根元一帯を中心にジャンカも見られた。
上流側から。

この時の日当たり的にも、順光のコッチ側がいい感じだった。
コレが総石製とか煉瓦製だったりしたら鼻血噴出モノだったけど、コンクリであってもいいものはいい。でも正直、これまで見てきた他の遺構群に比べると、少しだけ新しく見えないだろうか?気のせいか?
さて、水路橋上部も撮ったのだが、植生が旺盛過ぎてよくわからん。なので、導水路の探索へと戻る。
導水路上流側は、
即、隧道!
これが先ほど呑口の確認ができなかった、(暫定)第五号隧道の吐口だと思われる。
さっそく入洞。
ここはけっこうな勾配を感じるなぁ。
で、よく見ると、行く手の右カーブで少し土砂が溜まっているのがわかるだろうか。
なんで写真を撮ってないのか我ながらわからんのだが(笑)、あの先で隧道はあえなく閉塞していた。少しだけ隙間はあったが、とても抜けられるようなものではなく。
どうしようもなく、引き返した。
対して、導水路下流側は、
また暗渠かい!
もう疲れちゃったよ・・・(笑)。
「ホラ!もっと来いよ!」
てな感じで誘ってくるけど(笑)、またしても潜る気力なく、地上から進軍。
で・・・2分も歩くと、
アッタ―!
隧道坑門の左上、笠石部分だろう。
コレを見てよとと隊長、やはり我慢できず(笑)、手近の開口部から降りて内部調査に。残る我々はここでしばし待機。
ってか、疲労のためについて行く気力がわかんかった・・・(笑)。
隊長のおりた穴からカメラを突っ込んでみると、
うん、確かにあるよ隧道!
(暫定)第六号隧道の呑口・・・ですな。
で、反対側、今歩いてきた方向を撮ってみた。
幻想的といえなくもない光景。不思議なバー?が渡されているのが見える。なんだあれ?
およそ10分後、
隊長が生還。
水深がヤバくなってきたのと、こうもりさんの大飛翔大会を巻き起こしてしまったので緊急退避してきたとのこと。ひゃ~。
その様子は、隊長撮影の動画でどうぞ。
うは~コレはキツイ(笑)。
あの時、戸倉の未成隧道で最後突入していたら、こんな感じになってたかもしれんな・・・。
はい~、
お疲れ様でした~。
もちろん、半笑いでございますよ(爆)。
山深く道もないこの先は、Minekoさんも探索が手つかずだということらしかった。確かにそれなりの気構えと装備で臨まないと危うい、生半可ではないエリアのようだ。資料によるとこのエリアには、(暫定)第六号を含めて三本ほどの隧道がありそうなのだとか。
・・・これはまた、改めて調査が必要だ。
そして我々は三度目の、
そして最後のワープをおこなった。
【10】に続く。












