2016年アタマから春先にかけて、仕事で足しげく通っていた堺東。
関西以外の方にはピンと来ないかもしれない、大阪府堺市。大阪市の南隣りに位置し、人口約84万人を擁する政令指定都市であります。
JR阪和線には堺市駅、南海本線には堺駅、そして本日のお題であるところの南海高野(こうや)線・堺東(さかいひがし)駅。
この西口は駅ビルに百貨店が入り、市役所を直近に控えた(写真左後方に所在)、堺市の中心駅に相応しい。
だが、この堺東駅には、もうひとつの顔がある。
上の写真右下に停止線が見えるだろうか、実はここから道路が延びており、すぐ踏切がある。駅の南側の踏切になるのだが、
そこから駅方向を見ると…
写真左側は先ほどの西口方向。
だが注目していただきたいのは右側のほう。なんだか…ものすごく年季を感じさせる建物がある。こっちが、東口方向になるのだが…。
このまま踏切を渡って、あっちへ行ってみると…
例の建物付近のフェンス支柱には、古レールが!
一番手前のやつ、「1912」と刻まれている気がするけど、定かでない。この堺東駅は、1898(明治31)年に高野鉄道の駅として開業した、南海最古の駅の一つとされており、先ほど見えた木造の建屋など、ヘタしたら開業時から残る貴重なものかもしれない。
そして東口、これはまさかそこまで古くはないが、
めちゃくちゃショッパイ駅舎(笑)。
コイツは凄い。コレが政令指定都市の玄関口となる駅に見えますか?絶対に見えないでしょ。
改札の中も、
コレ、田舎の駅の空気感(笑)。自動改札機が浮きまくっている…。
どうやらこの東口は、
ウィキ先生によると1948(昭和23)年に開業した駅舎なのではなかろーか。
何度でも言いたいけど、コレが政令指定都市の玄関口となる駅ですよ?
市役所や商業施設、オフィスなどが集積している西側に比べ、この東側は皇室の陵墓や神社などもある閑静な住宅街。ここまでコントラストのはっきりしている駅もあんまり見ない。
最後に。
駅のホームから東口方向を見てみる。
あの東口への通路とか、
完全に昭和以前の佇まい。もう最高。末永く残ってほしいわ~。
以上、ぜひ知っていただきたい堺東駅の真実(大げさ)をお送りいたしました。
これにて完結。
※写真は何日かに分けて撮ったものを使っております。古いやつは先代のスマホなので画質が粗いがご容赦。