【西側旧廃道篇】より続く。
西側旧廃道アタック開始から20分(ミチクサ、撮影込み)の、8時ジャスト。
最後の左ターンの先に・・・
キターー!!逢いたかったぜ!
ようやくその姿を見せた、メインターゲットこと初代・唐尾隧道。異様に小さい穴だが、もちろんアレが本来のサイズでなかろうことは、同業諸氏ならご存知のとおり。
さっそくに潜入したいところだが、その前に前記事の訂正を。
上の写真の位置付近から振り返って見下ろすと、
だいぶ下に見えているのが現道。
わたくし前記事の終盤で、すでに現道の上を横切った、と書いたのだが、勘違いでした。記事を書く時には、メモ代わりに撮った写真を見返して記憶を捕捉しながら書くのだが、上の写真を見る順番がおかしかったみたいで。失礼しました。大変申し訳御座いませんでした。
なので、旧隧道印南側坑口は、現トンネルのほぼ直上、わずかに北に開口していることになる。
さて、イマふうにお詫びもしたし(笑)、往くとするかね。
斜面を登って、
ググッと、肉迫。この瞬間がたまらんね~!
そして、しっかりと田辺市側の開口も確認。問題なし!
坑口前に堆積した土砂のせいで、
小さな穴に見えていたけど
そんなわきゃないのよ。
ホントは、
このサイズ!
これなら自動車も通れるね!って感じだが、振り返ってみると、
なんか、坑口が一番狭いように見えるな。
この初代唐尾隧道、スペックとしては、
昭和14年建造、延長87.4m、幅員3.6m、有効高3.8m。
現トンネルが延長168mだから、ほぼ半分の長さ。旧道が頑張って高度を稼いでいたことが見て取れる。
それにしても昭和14年モノで完全素掘りだってのは、林道のトンネルとして生まれたんだろうな、やっぱり。
その素掘り内壁を観察して見ると、
わかりにくいけど、発破の火薬穴が見られた。
やはり手掘りではなく発破・・・って、当たり前ですな、このサイズと建造時期を考えれば。
このような、
謎の遺留物もありつつも。
基本的に洞内は、
すこぶる状態よし!
まったく保守されてないであろうことを考えれば、驚異的なグッド・コンディションではないか?
いや~、感動的・・・。
あー、そうそう、この時が
我が新しいマグライトのデビュー戦でしたわ。
これは2枚上の写真のライトオン・ヴァージョン。照射具合がちょっと思ってた感じとは違ったけど、これまでのライトが極貧すぎただけに劇的な改善。これも嬉しかった(笑)。
・・・とか言ってるうちに、
田辺市の・・・いや敢えて言おう、龍神村の光が近づいてきた。
ここで目にした意外なモノとは・・・?
【後篇】に続く。