【4】より続く。
右端の残された僅かなスペース、それが自分に許された唯一の進路。
余談だが、こんなこともあろうかと思って、前夜レンタカーを借り出してからホームセンターへ行って長靴を購入していた。その甲斐あって、この残りの一本道攻略に挑むことができたのである。
…てか、出張先で長靴を購入するアホウ(笑)。しかも泥まみれのそれを、ホームセンターのビニール袋に入れて新幹線で帰ってきたどアホウ(爆)。現在も使っている長靴が、それだ(大爆)。
なんか、ねぇ、ごめんなさいね~ホンマに…。
さて、残り区間の攻略を賭けた一本道、足場は極めて不安だ。崩れやすく、しかも水没部へと激しく傾斜している。しかも側壁は自分に向ってのしかかってくるし…。途中で振り返り。
狭いぃ~おちるぅ~
「長靴を装備しているとはいえ、あの最後の数メートルの水没区間を突破できるのだろうか??」
蜘蛛のように壁面を這いずりながら、そんなことを考えていた。一本道の突端に近づき、果たして水深は?とか前方を見 ズルッ
うわーーーーーーーーー
び、
びびったーーーはぅぁぁ…(号泣)
せせ、説明しよう…
崩れた!崩れたよ!一本道の突端付近はかなり軟弱になっており、そこをまさに
「壮絶に踏み抜いた」
のである。壮絶に踏み抜いた左足はズルーーーー!!!と左に流れ落ち、ドボン!一瞬のうちに長靴キワキワまで水没!!今なお自分でも信じがたいほどの馬鹿力と敏捷さで左足を引っこ抜いて退避後とっさに撮ったのが上の画像だ。照明で照らしたあたりが崩れているのや、その下の水面が乱れているのがお分かりいただけるだろうか?
かくして、残りわずか10メートルほどを残し、完抜けは成らなかった。てか、もうすっかり動転した自分は、そそくさと逃げるように引き返したのであった。
ワ レ 生 還 セ リ
最終回【6】へ続く。