【1】より続く。
シーン・チェンジズ。
玉川廃道第二幕、開幕はロックシェッド。豪快すぎる巨岩のはざまに、うずくまるように。
手前には、先ほどの「祭祀跡」と同じアイツが。今度は向きが違うけど。
接近してみる。
名称不明のロックシェッド。その奥には…見えますな~ポッカリが。
ロケーションもあいまって、物々しい雰囲気。手前のコイツを除けば、廃道感ないな…。シェッド自体も、まったく問題なさそうに見える。
では、お邪魔します。
洞内からは、
このような眺めも。
いや、ここに道を拓くのは、さぞかし大変だったことだろうな…。
上の写真で左に見えてる巨岩のところでは、洞外に出られるちょっとしたスペースがある。
そこで進行方向を見たのが、コレ。
ロックシェッドはそのまま、さらにデカイ岩塊へと突っ込んでいる。
そう、すでに入り口で見えていたとおり。
そのまま旧道は、荒々しい素掘り隧道へと続いていく。
かつての国道において、この隧道は完全にボトルネックとなっていたであろうことは、手前で途切れたセンターラインでも一目瞭然。しかも向こうの洞外はカーブしていて見通しが悪い。もしかしたら交互通行の信号でも設置されていたかもしれんな…。
もちろん、そのまま失礼いたします。
この隧道の名称は、玉川第二隧道。
「山形の廃道」様ご提供の「全国隧道リスト」(昭和42年)に記載されたそのスペックは、昭和18年建造、延長50m、幅員4.7m、有効高4.0m。
さすがにモルタルで固められてはいるが、うーむ、国道であったことを考えると、キテるな~。
振り返り。
なんか凄いな、このムリくり感。
こっちから見たら、接続ミスにしか見えないレベル。
ロックシェッドの内壁、あまりに出っ張りすぎ。コレ…もしかして後付け?いや、そんなことしても意味ないし。謎や…。
さて、50mの隧道ということで、
暗いは暗いが、まあ照明なしでも抜けられる。
そして…見えてくる、次なる回廊。
そう、
回廊と呼びたくなる、この光景。
「海の廃道」第二幕は闇と…光?
【3】に続く。