国道305号線・玉川トンネル旧廃道 【2】 (福井県丹生郡越前町血ヶ平~玉川) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【1】より続く。
 
 
 
シーン・チェンジズ。
 
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玉川廃道第二幕、開幕はロックシェッド。豪快すぎる巨岩のはざまに、うずくまるように。
 
手前には、先ほどの「祭祀跡」と同じアイツが。今度は向きが違うけど。
 
 
 
接近してみる。
 
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名称不明のロックシェッド。その奥には…見えますな~ポッカリが。
 
ロケーションもあいまって、物々しい雰囲気。手前のコイツを除けば、廃道感ないな…。シェッド自体も、まったく問題なさそうに見える。
 
 
では、お邪魔します。
 
 
 
洞内からは、
 
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このような眺めも。
 
いや、ここに道を拓くのは、さぞかし大変だったことだろうな…。
 
 
上の写真で左に見えてる巨岩のところでは、洞外に出られるちょっとしたスペースがある。
 
 
そこで進行方向を見たのが、コレ。
 
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ロックシェッドはそのまま、さらにデカイ岩塊へと突っ込んでいる。
 
 
 
 
 
そう、すでに入り口で見えていたとおり。
 
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そのまま旧道は、荒々しい素掘り隧道へと続いていく。
 
かつての国道において、この隧道は完全にボトルネックとなっていたであろうことは、手前で途切れたセンターラインでも一目瞭然。しかも向こうの洞外はカーブしていて見通しが悪い。もしかしたら交互通行の信号でも設置されていたかもしれんな…。
 
 
 
 
もちろん、そのまま失礼いたします。
 
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この隧道の名称は、玉川第二隧道。
 
「山形の廃道」様ご提供の「全国隧道リスト」(昭和42年)に記載されたそのスペックは、昭和18年建造、延長50m、幅員4.7m、有効高4.0m。
 
さすがにモルタルで固められてはいるが、うーむ、国道であったことを考えると、キテるな~。
 
 
 
振り返り。
 
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なんか凄いな、このムリくり感。
 
こっちから見たら、接続ミスにしか見えないレベル。
 
ロックシェッドの内壁、あまりに出っ張りすぎ。コレ…もしかして後付け?いや、そんなことしても意味ないし。謎や…。
 
 
 
 
さて、50mの隧道ということで、
 
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暗いは暗いが、まあ照明なしでも抜けられる。
 
 
 
そして…見えてくる、次なる回廊。
 
 
 
 
そう、
 
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回廊と呼びたくなる、この光景。
 
「海の廃道」第二幕は闇と…光?
 
 
 
 
【3】に続く。