2015年5月1日、「史上最長の作戦」となった能登遠征最終日。前夜は能登を離脱して、小松市の「道の駅こまつ木場潟」にて車中泊。
基本的には「あとは帰るだけ」のこの日。逡巡した結果、取りこぼしや心残り物件を拾いつつ、徐々に滋賀へ戻ることにした…
…というわけで、以上は先ごろ記事にしたあやとり橋のイントロだが、今回ご紹介するのはその2時間20分後。曹洞宗大本山・永平寺に程近い場所にある…「らしい」トンネルであります。
「らしい」ってどういうこと??
それはまあボチボチと…。
はい、イキナリ見せますが、ブツはコチラ。
まあ近年のトンネルによくある、比較的平凡なブツですよ。
結果こうして無事見つけたわけだが、ある「らしい」と先ほど書いたその理由は、
地図を見ていただくとわかる。
中央のマークされたところがトンネル所在地なのだが、ほら、載ってないし!
いやいや。じゃあ、マピオン地図では?
これまたナシ。なんでやねん!
な ら ば 、 コ イ ツ で ど う だ !
「出でよ、地理院地図!」
ドドォーン! (効果音)
うーん、さすがだね(笑)。
というわけで、ほとんど地図にも載っていなので、場所がわからなかった、というのが正解でした(笑)。もちろん、わたくし手持ちの県別マップル福井県版にも載っていない(最新の市販地図での掲載の有無は未確認)。地理院地図には掲載されてることを知ったのは、帰って調べてから。
ちなみに、我が師匠よとと氏のサイトで、「おおまかにこのあたりにある」ということだけは事前に知っていた。でなければ見つけられなかっただろう、単に「永平寺町のどこか」だけでは…(汗)。
しかし、なんであんなにも地図上で黙殺されているのか?
その答えと思われるキーワードが、銘板に。
「工事用道路トンネル」
だと。通常はトンネル名称が記載されるべき最上段には、ハッキリとそう書かれている。
「そもそも、何の工事用?」
それはほぼ間違いなく、至近に位置する永平寺ダムだろう。「ダム便覧」によると、このダムは1991年起工、2001年竣工とのことで、先ほどの銘板にあったトンネルの完成年1997年は、まさに工事たけなわだったのでは、と思われる。
さて、ようやくトンネル本体をご紹介。
工事用だけに、無照明でございます。
振り返り。
トンネル手前が広くなって待避できるようになっているのがわかる。ちなみにこれは西側坑口。
で、コチラ東側坑口。
こっちの銘板にも、やはり「工事用道路トンネル」とあった。
それにしても、「工事用道路トンネル」と明記された銘板は初めて見た。この手の(工事用道路の)トンネル物件は他にも何本か見ているが、銘板が付いているものはちゃんと正式なトンネル名称が書かれていた。
そうそう、最後にその正式名称。
彼の名前は「愛宕トンネル」。
です。
なんだこの終わり方(笑)。
以上、完結。