辨天橋 (三重県伊賀市中馬野) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2018年4月30日、三重県北東部をシバキ回す旅の解散後、オウチに帰る際に見つけた橋をご紹介。
 
 
上にリンクを挙げたダイジェスト記事の末尾でも触れている、ある出来事。これは、拙ブログでかつてないテイストの記事になる。
 
 
 
 
 
ファーストコンタクトはこれ。
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これは、急停止モノでしょ~(個人の意見です・笑)。
 

場所コチラ→https://www.its-mo.com/z-124995568-490534405-14.htm

 

県道からの見え方がこんな感じなのだが、ちょっと遠くにある感じがそそるのだった。病気ね(笑)。
 
 
 
 
 
接近して、正対。
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左の親柱は失われているが、苔むした高欄の醸し出す雰囲気は備われていない。素晴らしい橋。
 
撮影を失敗してたので割愛するが、親柱にはお名前のひらがな表記が刻まれていた。
 
 
 
 
 
 
下流側の高欄。
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親柱は石、欄干はコンクリートと部材が違うからだろうか、苔のつき方にも差があるのが面白い。
 
 
 
 

上流側。

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まあ…上に同じ(笑)。
 
よくあるタイプの欄干意匠。昭和三十年前後のお産まれっぽいかな、と予想。
 
 
 
 
橋を渡った先の感じが、
 
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よろしいなぁ(笑)。
 
 
 
で、記事の途中でいきなり恐縮ですが、
 
 
ここでちょっと失礼して、上の写真の一部ズームをご覧いただく1ecc6b10.jpg

こんな山中にぽつねんと一本、街灯。わびしげに。
 
 
 
…よく見といてくださいね。
 
 
 
 
さて、渡り切って振り返り。
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うおおお、端正~!
 
素晴らしい。かなりカッコいいなこの橋は。
 
 
 
なんつっても、この親柱。
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まずお名前は「辨天橋 」。

 

イイ名前だが、近くに弁天さんがあるのだろうか。
 
 
 
 
 
そして、側面にもなにか刻まれているが…。

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「昭和二十六年一月架換」。

 

あらら、見立てよりもちょい古かったぞ。
 
 
 

そして右側の親柱には、

 
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「べんてんはし」。
 
反対側と同じものだった。
 
 
いや~、通りすがりにイイ橋見つけたわ。楽しかった一日の締めくくりとしては最高やな~…なんて考えながら、ふと振り返って…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
動転した。動転したが何も言わず、そのまま向き直ってスタスタと歩いてノートさんへと戻った。

 

 

 

 
なんなら、
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こんな写真も撮ってた。何気ないふうを装って。
 
正直、心拍数が上がっていた。目にしたものが信じられずに。怖かった…というか、あまりに不思議で。ちょっと意味わからんねんけど!?
 
 
 
 
 
恐る恐る、最後に撮った写真…。

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ご覧ください。

 

 
よーく、ご覧ください。
 
 
 
 
 
 
 
…気づきましたか?
 
 
 
 
 
お見せしましょうか。
 
 
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いやマジビビりでしたよ。
 
渡り始めた時まではいなかったと思うのだが、まあそんなに気をつけて見てるわけもないので、確実じゃない。しかしまああんなにも気配なく鮮やかに、背後取られる!?
 
後で地図を見て気づいたのだが、橋の先に中馬野の集落があるので、恐らくはわたくしが気づかないうちに集落から歩いてきたお年寄りが、街灯の基壇に腰掛けて休憩してらっしゃっただけだろう…
 
 
 
 
 
 
 
とは思うんだけどね。
 
 
 
 
けど、あまりにも密やかかつ唐突だったのと、コッチを見るわけでなく下流方向の虚空を眺めてるその感じが…なんというか…
 
 
この世ならぬものに出くわした、そんな気がしてしまって。今思い出しても、軽くブルッと来るわ(笑)。残念なのは、これが弁天様のような美しい女神だったらよかったのにな、ってこと(笑)。
 
 
 
いや、(説明はつくものの)不思議な体験だった。
 
 
 
以上、完結。