【水呑トンネル篇】より続く。
目的を果たし、ただ今より帰投作戦へと移行する。
当時けっこうビビったこのトンネル、自分が徒歩でガチな廃隧道をこなすのは、さらに1年以上あとのこと。いや~カワイイもんである(笑)。
以下、例のように、走馬灯バージョンで。
2004(平成16)年9月29日、台風21号によりここ旧宮川村域では55か所に及ぶ土砂災害が発生、死者6名、行方不明者1名という大きな被害を受けた。その後激甚災害に指定され、村役場や松阪、県都である津方面への生命線である県道31号大台宮川線は特別緊急事業として復旧されたが、ほぼ全区間が人跡もまれな山中を走る当路線は…まあ、いわゆる「不要不急路線」と判断されたのだろう…たぶん。
ただ…訪ねたこの日の時点で災害後5年が経過していたことになるが、トンネル近くで見たように、この県道とて荒れるにまかされていたわけではないようだ。しかしこの立地では、毎年の台風などによる小規模な土砂崩れなどとのいたちごっこなのではないかと想像できる。
ウィキ先生によると、この夏にはなんと全通できるところまで復旧されていた(!)というのだが、ここ最近のいくつかの台風により、再びそれがどうなっているかは不明だ。
その時にはぜひまた訪れて、今度こそ完抜けを果たす所存。
以上、完結。