2012年6月10日、甲賀~土山方面の橋めぐりで出会った珍橋をご紹介。
この日のネタで記事にしてるのは、これも珍橋の岩谷不動前の刎橋。
タメなしにて。
今回のお題はこの橋。
パッと見、一体何が「珍」なのかね?と思うでありましょう。その通り、橋そのものは古びた昭和中期モノに過ぎない。
上の写真は北側より。
多少珍しいか?と思うのが、
この親柱の形。
こういう路面側に銘板がついてる親柱って、昭和50年代以降に多いと思うのだが。
お名前は、
「櫟野口橋」。
お誕生日は
「昭和三十三年八月竣工」。
うん、やはりこの年代にしてこの親柱(路面側に銘板)は珍しいように思う。
珍しいといえば、
この年代でここまで斜めった橋も、ちょっと珍しいかな?それほどでもないか?
とりあえず、
桁の隙間から川が見えてるとか、こういうクタビレ具合、好き(笑)。
いやいや、だから結局何が「珍」やねん!?
…とお思いでしょう。
お待たせしました。
わたくし史上二件目、
アルファベット表記の銘板!
「Ichiinokuchi Bridge」
いや~この銘板を見たとき、ビックリ仰天した。
上記のとおり、アルファベット表記の銘板を見たのは二回目だったのだが、一回目のは立派で新しい主要道路の橋で、要はそういう銘板がついてても違和感のない橋だったんである。なので、面白くもないし、たぶん記事にすることはないだろう。しかるに、この橋。
滋賀の片田舎にあるくたびれた昭和ミドルのおっさん橋が、人知れず斯様なシャレオツな(いやマジで、シンプルでとってもしゃれてると思う)銘板を掲げてるとは。なんたる傾(かぶ)き者(笑)。
残る一枚の銘板もお誕生日っていうこのアンバランス。
この流れなら、あとは河川名やろ!と独りツッコミ(笑)。ちなみに川の名前は櫟野川。
改めて、南側より正対。
「この橋」に、「あのアルファベット銘板」が付いてんすよ?
その違和感に、なんかジワジワ来ませんかね?これに反応するのはかなりの変態だけなのかも(笑)。ちなみに手前右側のがそれ。
あと、おまけとして、
旧橋のものとおぼしき橋台が残っていた。
角度的に、南側はほぼ現在の位置っぽい。先ほど斜めってるって部分に触れたが、以前は川に対して垂直に架けられていたようだ。いわゆる「線形改良」の先駆けだった感じか。
地図をよく見てみれば、この道は櫟野の集落から国鉄草津線・油日駅へと至る最短ルートにあたり、現在の県道131号ができるまでの、いわゆる旧道(戸籍上はどうだか知らないが)にあたる道のようだ。
そういう大事な道だったことが、果たしてあの銘板に関係あるのか否か。
…なさそうかな(笑)。
最後に、サイドアングル。
マジメなふりして、あんなモノを…。
むっつりスケベな(違)櫟野口橋でした。
以上、完結。