【序】より続く。
村道を進むこと14分で、
捉えた。
昭和6年建造、昭和39年に池原ダムの完成に伴ってその役目を終え、ダム湖(北山川)に沈んだ摺子(すりこ)発電所。その衝撃的な現在の姿である。
が、まだかなり遠望の段階、接近までには今しばし・・・。
8時11分。
橋が見えてきた。
その名は、
摺子谷橋。道中の重要なランドマークである。
余談だが、「摺」の文字がちょっとトリッキーな漢字になってるな(笑)。調べてみたら、「擢」って漢字もちゃんとあって、「テキ」「タク」「ぬきん(出る)」って読むみたい。もちろん、親柱には「すりこだにばし」とあった。
まさかと思うけど・・・シンプルに誤字なのか?
渡って振り返る、摺子谷橋。
残念ながら、お誕生日のみが見当たらなかった。
そして・・・橋から歩くこと2分。ふと気づけば、
アイツが目の前に。
摺子発電所、その全景。
この時が渇水だったわけではない。池原ダムの「揚水発電の相方」として下流に建造された七色ダム、そのダム湖にあたるこのあたりは基本的に水位がそんなに変わらない。
実際のところ、一階部分が水没しているようで、見えているのは二階と三階なのだとか。
この廃発電所、不覚にもわたくしは知らなかったのだが、けっこうな有名物件だったようだ。
バス釣りのメッカである七色ダム湖で、釣りを楽しむ人たちの間で。
そしてもちろん、
廃墟フリークな方々の間で。
場所柄、ボートで接近する方、接岸して内部を探索する方も多いようで、今やネット上でも様々なレポや美しい写真を閲覧することができる。
でも、ここで宣言しておこう。
発電所建屋について、これ以上特に述べることはない。
大いに魅惑的ではあるが、我々の目的はこの発電所建屋ではなかった。
だって、「遥かなる~」とか記事タイトルをつけといて、【1】で到達するなんて有り得んでしょ(笑)。
ご安心くだされ。
こっからがホンキだ。(謎)
【2】に続く。