【前篇】より続く。
渋滞を縫って(笑)、いよいよ入洞。
おおおおお!マジモンの素掘り隧道だああ~~!
しかもアレは…
…の前に振り返り。
いや~、滋賀とは思えないこの光景!
…って、足元が。
そう、水没。
これこそが、ピカ氏が発見時に入洞しなかった理由。まあ照明もなかったみたいやけど。
そして、気のせいではなかったこの事実。
石積み側壁&コンクリアーチ!!
うおおおお凄い!まさかこんなに本格的に「キテる」隧道だとは!?
単なる堀っぱなしの素掘りやとばかり思ってたけど、コレは想定外に嬉しい~!!
しかしまあ、扁平なアーチやなあ。
ボケてて申し訳ないが、コンクリの話は後ほど(笑)。
で、突き当たりが…情報通り閉塞している。
閉塞地点におわすは…
黒い三連星、または隠し砦の三悪人(爆)
イヤイヤ、悪人ではございませんよ。皆さん善良なる男たちです。
「あ~、なんかココ落ち着くな~」とか言うてましたな(笑)。
閉塞地点あたりでは、
コンクリアーチはなく、石積み側壁のみ。こういうパートもあったのね。
洞内の地質は、確かにちょうどアーチが始まったあたりで変わっているように思えた。入口付近はしっかりした岩(専門用語わからん)だったが、このあたりは…砂岩というのか、手でほじくってもボロボロ崩れる、非常に柔らかいものだった。とはいえ、不思議と洞内は安定しており、崩落の不安は全然感じなかった。
…そうそう、閉塞地点あたりには、ゲジさんがけっこういたなあ。写真も撮りましたよ~。
特大画像でご提供しようかとも思ったけど、まぁヤメときましょうかね(笑)。
閉塞地点から振り返り。
改めて、コンクリ。
アーチ頂部あたりは状態が良いように思えたが、こういう起拱部はちょっと粗い出来かな~。
このコンクリアーチがいつ巻かれたのかはわからないが、廃止時期、また大戦中にこんな隧道に手を加えてる余裕はなかったであろうことを考え併せれば、昭和初期のものだろう。それを考えれば、わりかし質のいいコンクリじゃなかろうか?
…まあ、廃止後に巻かれたんでなければな!
さて、脱出しよう…。
またボケたよ…。
脱出!改めまして…
薬師石出し道隧道、その坑口。
(この名前もちょっとな~・笑)
われわれ道路趣味・土木趣味的な見地からはまったく知られていなかった「幻の隧道」、探索完了。ありがたや、ありがたや。
最後に、ちょっと引きで。
Yori-yan氏のおかげでスケール感がよくわかるかと。
すぐ上には、もう峠のてっぺんが。この僅かな高度が、石の運搬には大問題だった、ということやね…。
ということで、隧道探索は以上。ですが、
次回、【番外篇】を。いや、スピンオフか?(笑)。