【2】より続く。
木立の中、斜面に広がる不思議な空間があった。
ここには、なんというか…人の営みの残滓が感じられた。
まず目につくのは、
この石積み。
皆様のお知恵を拝借したい。これって、なんでしたっけ?炭焼き窯の遺構?それともなにか、他のもの?
角度を変えて。コレは上の写真の対角線上あたりから。
ご覧のように、ラウンド型に周囲を石積みで囲ってあり、中は空洞。
うーん、炭焼き窯じゃないような気がするんやけどなあ…。
そして…
関係ありやなしや、こんなところに穴が開いてる。写真最下部、わかりますよね?
これぞまさに、謎の穴。
ちょっとビビリつつ中を撮ってみたら…
この感じ、自然にできた穴じゃなく、完全に人口の穴っぽくないですか!?
しかもけっこう深そうな…
ヘンな感じにドキドキしてきた(笑)。
こんな長さの枝が落ちていたので、
おそるおそる…差し込んでみたら…
ヒィィィィイ!!!
「クイック は にげだした!!」
ズザザザ
あ~びっくりしたあ。なんやねんあの穴。めっちゃコワイやんけ。
とかブツブツ言いながら(爆)。ちなみに、枝は抜いてきたのでご安心ください(謎)。
穴から離れ、斜面を登ってみる。
写真で伝わるかどうかわからないけど、やはりここには人の営みがあった感じがした。
中央あたりに見えてるのは、崩れた石積みの残骸っぽかったし、それにそって道がつけられていたように見えた。
斜面をトラバースして写真左方向に進んでいくと、
なんとも意味ありげな~。
いつの頃かはわからないけど、このあたりにはごく小さな集落があったのではないだろうか。それはあくまで状況からの推測または妄想にすぎなかったのだが、
ここから右手前方向に少し戻ったところで、物理的な遺構を発見した。集落跡説に直結するかは謎だが。
それは…急峻な斜面のはるか上の方に見えた。
…あれは!
40度近くありそうな斜面をゼーハー言いながら駆け上がると、
間違いなし!
そこには明らかに人の手による、石積みの土留め工が残されていた!
凄くないすかコレ?堅牢そのもの。
個人的にはとっても心に響いた。
いつのものとも知れない土留めが、目立った綻びもなく、
今も斜面を守り続けているとは!
伝わるだろうか、この圧倒的斜度。土留めより上は45度を越えてるのじゃないだろうか。
土留めの上から、下方を見下ろす。
果たしていつごろに築かれた土留めなのだろうか。
かつてこの下にあった集落を守るための土留め、というロマンティックな妄想を支持したいところだが、あくまで妄想は妄想。もちろん、そんなに古くない可能性だってあるわけで。
毎度のごとく、謎は謎のままでスルーするのが拙ブログの流儀(笑)。
ああ、この脱線は楽しかった。
例の遺構と疏水跡の場所まで戻ってきた。進軍再開だ。
さて、この先には何が待つ?
【4】に続く。