【1】より続く。
現在地はコチラ。
国宝・犬山城の偉容を望む。城から右の崖下あたりに、前回紹介した城下隧道がある。
犬山遊園駅から犬山橋(これまた超A級物件につき、改めて紹介します)を堪能した後、木曽川の雄大な景色を楽しみながらここまで歩いてきた。つまり…当日の実際の流れとしては、今回ご紹介する物件のほうが先だったわけである。
A級物件である城下隧道を前座扱いへとおとしめる特A級物件(当社比)とは!?
…さんざんハードルを上げて自分の首を絞めるのはこれくらいにして、さっそく向かおう。
そう、すぐそこにもう見えてきた。
興味ない人なら見逃がすレベルの、ステルスな橋がある。…はい、こちらです。
地~味~。
でも…いい名前。
彩
雲
橋
これが私的特A級、今回の主役なのだ。
とは言えども。 この時点では、「お~好みの橋~♪」ぐらいのテンション。欄干に開口部がない剛健なタイプ、個人的にツボなもので。
それは、いつものルーティーン作業でサイドビューをチェックした時だった。
ご覧いただこう。
うわぁあああ。これはああああ。
自分史上初
古レールアーーーチ!!
コレには驚いた。マジで驚いた。
古レールを用いたアーチ橋があるというのはDAiNさんのブログとかで拝見して知ってはいたのだが、これまでの自分の行動範囲においては一本たりとも発見できなかったのだった。それがアナタ、こんなノーマークなところで、我が探索史上記録した1072本目の橋にして初めて衝撃の邂逅を果たすとは!
冷静に振り返れば、もうひとつ驚いたのが思いのほかの険阻なロケーション。先ほどまで歩いてきた川畔の風景から、いつしか豹変していたことを思い知る。これはもう、崖、ちょっとした断崖だ。
完全にテンション7割増し状態のわたくし、急いで逆サイドに回り込んで見る。
中篇へ続く。