フェリペ・マッサ引退。 | 穴と橋とあれやらこれやら

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急きょ、F1ネタ。興味ない方はスルーを推奨しますよ。
 
 
 
 
 
 
 
フェリペ・マッサが今シーズン限りでの引退を発表しましたな。まだまだF1にしがみつくんだろうと思ってましたが、なかなか鮮やかな引き際でした。
 
2002年デビュー、今年35歳のマッサ。現役では2000年デビューのジェンソン・バトン、2001年デビューのフェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネンに次ぐ、長いキャリアを誇ります。今年の最終戦、そしてマッサにとってのラストレースであるアブダビGPがちょうど250戦目になるんだとか。そういえばデビュー時のチームメイトは、我がお気に入りのニック・ハイドフェルドでしたなあ…。
 
「速いが荒い」って印象でしたけど、2006年にフェラーリ入りするころにはイイ感じに成長してきて、ここでミハエル・シューマッハから色んな事を吸収して一気にブレイクしましたな。トルコでの初優勝とか、凄い勢いを感じたものでした。
 
個人的に…いや、当時からF1を知る人なら、マッサといえばやはり2008年の最終戦。完璧な勝利を挙げるも、運命のいたずらによりわずか1ポイント差でワールド・チャンピオンを逃した、母国ブラジルでの伝説的な一戦だと思います。ハミルトンが最終ラップの最終コーナーでティモ・グロックをかわすまでの、わずか39秒のワールド・チャンピオン。いやいや、マンガかよ!と突っ込みたくなる、神がかった展開のレースでしたなあ…。
 
レースに勝って、選手権を失う。勝者でありつつも究極の敗者。あの時のマッサの勝ちっぷり、そして負けっぷりは、心を打ちました。あれほど悲しい勝者、気高い敗者を、わたくし見たことありませんでした。
 
 
 
 
翌年のハンガリーでのあの惨事から不死鳥のように蘇りはしましたが、結局復帰以降って一度も勝ってないのかな?09年以前のマッサを知らない若いモン(笑)には、存在価値のあまりないドライバーなんでしょうけど。
 
 
ハイドフェルド、フィジケラ、ヴィルヌーヴ、シューマッハ、ライコネン、アロンソ、ボッタスと、マッサのチームメイトはチャンピオン経験者や手錬れの猛者ばかり。そんな中で15年もF1界にポジションを得ていたというのは、一流の証し。今や、引退会見をして去っていくなんてことができるドライバーはほとんどいないですからね。みなシートを失って、ひっそりと去っていく世界ですから。
 
 
まあまだレースは残ってますが、観戦できないわたくしにはもう終わったも同じ(笑)。お疲れ様でした、と言っておきましょう。寂しくなるなぁ…。