恋路の名称不明隧道【3】(石川県鳳珠郡能登町恋路) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【2】より続く。
 
 
 
それでは、気になるこの先へ。
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見た感じ、完全に山中の廃道って感じだが…。
 
 
 
 
ちょっと歩くと、
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もう家!?
 
師匠んとこの記事で見て知ってたのに、想像以上にすぐだった~。
 
 
 
 
隧道からの距離は、
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30mもないかな。
 
このあたりと恋路海岸方面の集落とを最短距離でつなぐのが、あの隧道ってことか。一体いつごろ掘られたものなのか…。あのコンクリブロックがオリジナルだとしたら、大正末期~昭和の初めごろ、後年の巻き立てだとしたら…大正以前?恋路ロマンですなぁ…(意味不明)。
 
 
しかしながら、もはやこの場所に
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人の気配は感じられなかった。
 
 
 
 
半ば倒れた竹をくぐった先も
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この状態。
 
恋路の集落全体がこんな状態なわけではもちろんなく、車で徘徊した限りではごく普通ののどかな雰囲気だったのだが。観音山の南斜面という暮らしやすそうな場所なのに、なぜこのような「廃村」状態になってるのだろうか。謎。
 
 
 
またしても倒竹。
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遠くに、ようやく現役感のある建物が見えてきた。
 
 
 
 
ここで、振り返り。
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この状態だから見えないけど、きれいな状態なら隧道が目視できるほどの距離。100m弱くらいかな。
 
 
 
 
最後の倒竹の先で、
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大きな変化が。
 
 
 
 
突然様子が変わり、
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かつてはなかったであろう新道に向かって下っていた。
 
さっき見えていた現役感のあるお家は、新道をはさんだ向こうにある。やはりこの一角だけが、無人境と化していた。…何故?
 
 
 
鬱蒼とした無人境と比べて、
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開放的に開けたこの景。
 
 
 
 
振り向けば、この感じ。
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対比が激しい。
 
わたくし好みの表現で言えば、現世と常世、此岸と彼岸。心に響いた。
 
 
 
 
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何度も書いてきてるけど、「隧道」とは本来、陵墓の外部と玄室をつなぐ通路。
 
 
そういう意味でこの隧道、
 
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正に最高の舞台装置なり。
 
廃隧道に見えるけど、この手の里道の隧道、経験則からすればきっと今も人知れず歩かれている…はず。週に1回か…月に1回か…
 
 
 
 
知らんけど。
 
 
 
 
 
最後に、戻りに動画を撮りましたので、どうぞ。
 
 
 
以上、完結。