【1】より続く。
驚異の二連隧道を車で一往復後、いよいよ徒歩探索へ。
前回地図を出さなかったが、探索スタート位置はコチラ↓
使い回しで申し訳ないけど、この写真。
このすぐ奥がもう隧道なんだけども、どうしても触れずにおれないのが、左端にある物体。
何かわかります?寄ってみましょうか。
それは、ポスト。
ごくごく簡易な個人宅用のやつ。それが、いかにも房総ちっくなむき出しの崖に、ちょこんと掛けられている。なんなのだ。何に使われているんだろう。
首をひねりつつ近づいてみたわたくし、目を剥いた。
新聞入っとるやん!
ガチでポストやん!
新聞の日付は、探索日当日のもの。つまりリアルにだれかのポストとして、新聞屋さんが毎日ここに入れてるってこと・・・?
いやっ家ないんですけど。
もしかして・・・この道の奥にあるどれかの民家のものなのか?名前も何もなかったけど?
いやっなんなんだねキミぃ!?
すんません、脱線して。でもずっと気になってるん(笑)。
はいっ、ということでね!
梅ノ木台一号隧道、西側坑口であります。
片洞門ぎみにへつった道路に、ロックシェッドのような坑口。この地山から突出した部分だけがコンクリートなんだろう。
その先は、すでに見たように
完全素掘り。
壁面を這わされたケーブルと野趣あふれる照明が、
まるで坑道のような雰囲気を作り出している。
で、分かりにくいがそのすぐ先は、例の
洞内直角コーナーである。
ここは本隧道最大の特異ポイントだから、写真枚数を費やしてお見せしましょう。
どのくらい直角かと申しますとね、まず入ってきた方向を。
ググッと曲がり始めて・・・
で、コーナー外側の同じ位置から、ぐりっと出口方向を。
再度書くが、向きを変えただけで同じ場所ね!
本当にきれいに、ほぼ直角に曲がっている。驚愕だ。
大きくカーブを描いて結果的に直角方向へと曲がる程度の隧道ならば、まあまあ見かける。ループトンネルもあるくらいだしな。
しかし、車道隧道でここまでタイトな直角を描く隧道はなかなか・・・。ダムサイドに散見されるタイトな急曲線隧道も、ここまでのものはなかなかないんじゃ・・・。少なくとも、わたくしは見たことないと思う。
しかも外道なことに、ここにはミラーさえも設置されてないのだ。ご無体な。・・・まぁそれでも問題ない程度の通行量ってことなんだな、つまり。
今度は、ノンフラッシュヴァージョンで雰囲気をお楽しみください(笑)。
最高ですか!?
最高でーす(爆)。
直角コーナーを抜けて振り返り。
いや、やっぱ坑道に見えるなこの道。まるで坑道なのに公道とか(寒)。
上の写真を撮ったところから向き直ると、
一転して謎のパネルで覆工されている。
いや、メリハリ強い(笑)。
一号隧道のスペックは、延長85m、幅員3.0m、有効高2.5m。この数字からは計り知れないインパクトがあることは、ご紹介した通り。
有効高はもっとあったように思うが、最後のこのパネル覆工パートは確かにこのくらいの数字かもな。
抜けて振り返り。
梅ノ木台一号隧道、東側坑口。
洞内に驚愕パートを隠し持っているような変態には見えない。憎いヤツめ・・・。
で、
向き直るとすぐそこに、もう。
【3】に続く。