【2】より続く。
南宮原踏切を後にして、駅の方に戻る。
完全に、橋上駅の輪郭だけは完成している。「どこにでもあるタダの駅」になってしまうのね…。
そんなフクザツな想いで横を通りすぎ、やってきたのは
西口駅舎。
東口駅舎とは違う建屋だが、ちょっと洒落た屋根瓦の色は共通。こういうとこが古き良き国鉄クオリティ(謎)。
で、以下余談。
橋上駅でも高架駅でも掘割駅でも地下駅でもない、昔ながらの地平駅というのは、特に都市部においては、どんどんその数を減らしている(ここで言う地平駅とは、改札、駅舎ともに地平レベルにあるもの)。
そんな地平駅、ここJR京都線(東海道本線。京都~大阪間)においては、わたくしの知る限りでは西大路、山崎、そしてここ東淀川だけだったはず。しかしながら西大路と山崎は、地形や駅構造の関係で下り線側にしか駅舎(と改札)がない。ここみたいに両側に(小ぶりながらも)立派な駅舎があるってのは、存外にレアなケースだと思う。
もったいないなあ…知らんけど(笑)。
実はこの後ちょっと別件にまわったのだが、それはまた回を改めて記事にする。
で、西口に戻ってきた。
そして、駅舎のすぐ京都方にあるのが、
北宮原踏切。
ここにもやはり、踏切番の職員さんがおられた。
正対して一枚。
まあ当然のように、遮断棒は降りてますな。言わずもがな…か(笑)。
訪問日の2日後に、
夜中に通行止めしての工事が行われたようだ。なにをしたんだろうか。
さー、ようやく開いた。さっそく渡るのだが、
向こう半分はまだ閉まってる。
そう、この手前側が第2踏切、そして向こう側、まだ閉まってるほうが第1踏切となる。その間のゼブラゾーン、あの間が唯一の安全地帯であり、車以外はあの場所でも待つことができる。
視線を右へ移動すると、
上り線側(京都方面)ホーム。
そして手前側に写っている四線は、実際は梅田貨物線のもの。
こんな開かずの踏切で、あんまりグズグズしてられない。
さくっと安全地帯にエスケープ。
先述のとおり、この先が第1踏切になるわけだが、こちらにも踏切番がおられた。いや~、さすが厳重…。
安全地帯から望む、京都方。
待たされてる間、あっつい…(笑)。
ようやく、
網干行き快速が通過。けどまだ開かない…。アチー
待ってる間に振り返りで撮った、
第2踏切と西口駅舎。
駅周辺にあるビルやマンションも、さほど大きなものではないのだが、それらに比べても際立って小さな西口駅舎。なんてちっぽけで愛しい。
この駅は昭和15年の開業とのことだが、開業時からの駅舎そのままだろう、きっと。
ようやく1号踏切が開いたので、足早に渡りつつ撮った東淀川駅。
もうすぐ、このアングルで駅を眺めることはできなくなるわけね。
そして、こちらも順光で押さえておきたかった、
東口駅舎。
どっちの駅舎も、もう思いっきり「国鉄」してるねぇ~(笑)。最高だ!この姿を最後に記録に残せてよかった。
ちなみに、北宮原第2~第1踏切、酷暑の中、渡るのに6分を要した(笑)。
散策を終えて、汗びっしょりで再びホームへ。
炎天下を50分近く徘徊して、もうアホですわ(笑)。
計画では、この橋上駅化計画は平成30年末の完成予定。予定どおりに進捗すれば、あと5ヶ月弱ほどで東西の駅舎と駅地下道、駅両側の開かずの踏切は廃止され、踏切と駅舎については確実に撤去される。気になる方は早めのご訪問を。
この後、めげずにもう一ヶ所気になっていたものをチェックするために移動したが、それはまたそのうちに。
次回は、記事構成上今回は割愛した物件をご紹介するが、「東淀川駅と開かずの踏切」、まずはこれにて完結。