米澤橋 (岐阜県加茂郡八百津町南戸) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【前回】より続く。
 
 
 
国道418号線・不通区間を東進して出会った、
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最初のまともな橋。小ぶりながらも、高欄を備えていて、銘板もある。
 
 
 
正直なところ、このレベルの橋、普段ならばさすがにスルーしている可能性が高い。だがここは将来水没が危惧される(ほぼ確定している)場所。そうとなれば、ちゃんと名前もあるこの橋を、きちんと拾い上げてやりたい。そう、今回のネタは、
 
「わたくしをおいて他に、この橋の骨を拾ってやる者はおらんだろう」という使命感にかられてのものでございます(笑)。
 
 
さあ、君の名はなんというのだね?
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「米澤橋」。うむ、しかと承った。
 
 
 
お誕生日は・・・
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「昭和二十八年三月三十一日竣功」。
 
あぁ、年度末で日付までビシッと書いてるパターンのやつだね。
 
 
 
それにしてもこの橋、ささやかすぎて、
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道それ自体、そして周辺のほうに目が行くな・・・。
 
このセクシーなラインを描く線形、そして古色蒼然とした石積み擁壁など、実に目に美味しい。
 
 
そして、その石積み・・・、
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圧巻だこりゃあ。
 
ヘタな山城をしのぐ勢いの、高々と積まれた石垣が二段。かつてここにはなにかがあったのだろうか。単なる土留めのレベルではない、この大規模土工は。
 
うむ、道の歴史を感じさせる遺構だ。
 
 
 
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「よねさわはし」。
 
まったく濁らない読ませ方が、時代を感じさせて好ましい。
 
 
 
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「米澤」。
 
む、沢の名前自体が「米沢」だったのか。なんか意表を突かれた(笑)。
 
 
 
最後に、
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「米沢」の上流側から側面ショット。
 
まぁちっちぇー橋だこと。
 
 
でも・・・いつか「その時」が来て、誰もが君のことを忘れても、わたくしだけは忘れないよ。安心したまえ(笑)。
 
 
 
さあ、次行こう。アレはもうすぐそこだ。