おちあい橋 (中電めがね橋) (三重県津市美杉町竹原~八手俣) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2010年1月25日、第五次三重県遠征。この日のネタはコレが初めてかな?その最終盤に出会った衝撃の物件。
 
 
場所はコチラ。
 
 
 
 
 
もうね、ゴタクを並べるようなブツじゃないのよコレが。
 
見ればわかる。
 
 
 
 
 
 
 
三重r15の竹原バイパスから雲出川を渡る。
 
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渡ってすぐJR名松線をくぐる。この八手俣架道橋のところもちょっとトリッキーで面白いのだが、
 
 
 
 
 
ここのクランクをクリアした瞬間、そんなん消し飛ぶ衝撃の光景がすぐに現れる。
 
 
…刮目せよ!
 
 
 
 
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…え?
 
 
 
 
 
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なんじゃこりゃあああ!!アーチに穴開いてるううう!!!
 
…としか、言いようがないのだ、本当に。
 
 
たまたま見つけてしまった現地では、ただただ興奮して詳細など知る由もなかったが、帰宅後調べてみたら、「おちあい橋 (中電めがね橋)」の名称で土木学会選近代土木遺産Cランクに選定されていた。中電って、中部電力のことなのか?名称からして不審極まりないのだが(笑)、
 
 
橋それ自体が、まさに異形そのもの。
 
 
いったいなんと表現すればいいのか?上記土木学会のリストでは、「RC開腹アーチ(円形開口部)」とサラッと書かれているが、コレが開腹アーチと呼べるの、果たして?確かに穴は開いとるけどさ。
 
 
 
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土手っ腹をブチ抜かれた、という表現がピッタリ。
 
 
 
 
 
 
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取り乱して、めっちゃヘタクソな写真も載せよう(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
 
存外に凡庸な橋上の光景も
 
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この胸の高鳴りを消すことはできないぜ!(笑)
 
 
ちなみに、どこにも銘板の類はなかった…と思う。
 
 
 
 
 
橋台は石積み。
 
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橋脚も石積み。明らかに古い橋だ。
 
 
一説によると、大正12年ごろの架橋とか。そう考えると、混凝土橋としても屈指の(大げさ?)古さではないのだろうか?あ、だから土木遺産なのか?とにかく謎が多い!
 
 
 
 
 
個人的にこの物件は、変態橋梁の宝庫・三重県にあっても五指に数えられるレベルだと思う。
 
 
 
コレの時にも書いたが、もう一度言おう。
 
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コイツは死ぬまでに一度は見るべきだ、と。
 
 
 
 
 
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あの穴に入って香り高い珈琲などいただきたいものである(爆)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
以上、完結。