好敵手~ミハエルとミカ。 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
何の脈絡もないのですが、ふと思い出して観た動画で昂ぶってしまったので(笑)。
 
 
それがコチラ、2000年のF-1日本グランプリ・鈴鹿サーキットでの予選でミハエル・シューマッハとミカ・ハッキネンが見せた、伝説的なマキシマム・アタックの応酬でございます
 
 
 
ジュニアカテゴリー時代からの宿命のライバルであった両名は、ともに91年にF-1にデビュー。しかしその後しばらくは、明暗がくっきり分かれるキャリアとなりました。
ベルギーGPでの衝撃のデビュー後すぐに強豪ベネトンへと移籍し、94年、95年の王者となったシューマッハに対し、落ち目のロータスからデビュー、そして同じく低迷期のマクラーレンに移籍したハッキネンは、雌伏の時を過ごします。しかしながら97年の最終戦ヨーロッパGPで念願の初優勝、そして98年、ついに勝てるマシンを手にしたハッキネンは、見事チャンピオンを獲得。99年も連覇を果たしました。
 
実績においてもようやく肩を並べた二人。片や名門フェラーリのエース、シューマッハ、片やこれまた名門・マクラーレンのエース、ハッキネン。まるで漫画のようにわかりやすい、これぞザ・好敵手(笑)。
 
そして2000年、この年の王者もハッキネンとシューマッハに絞られて迎えた、年間王者を決する一戦となった最終戦・日本GP。当然どちらもポールポジションが欲しい。という状況での、この伝説的な予選が生まれたのでありました。それにしても、1000分の9秒差とは…。
 
結局この年のタイトルはシューマッハの手に渡り、1979年ジョディ・シェクター以来のドライバーズタイトルをフェラーリにもたらしたわけであります。
 
 
映像はフジテレビ製作の総集編からのもので、窪田等さんの抑えた感じのナレーションが心地いいです。長坂アナのヘボイ実況には目をつぶって(笑)。18年前の映像とはいえ、「世界一速いコーナリング・マシン」、F-1の運動性能を堪能できると思います。
 
 
1分36秒あたり、タイムを破られたハッキネンの表情。「うん、当然越えてくるよな…」と言わんばかりの表情と、すぐさま次のアタックに向けて集中力を高めていく姿がカッコよし。そして個人的にグッと来るのが2分50秒あたり、渾身のベストタイムを再び破られたシューマッハがヘルメットのバイザー越しに見せる、何ともいえない瞳の表情。確実に笑ってますね、この表情は。微笑んでいるのかニヤケているのかあるいは苦笑しているのか。
いずれにせよ、それは互いに認め合う真の好敵手に向けた、称賛と敬意と対抗心がないまぜになった感情の発露だと思われます。最高ですね~この意地とプライドの激突。
 
 
 
あと…この頃のF-1、なんといってもエンジンサウンドが最高!いまの掃除機みたいな音とは比べるべくもない、まさにF-1エンジンかくあるべし!なサウンドに感涙です。
 
マニアックな方は、この解説なしヴァージョンで
 
 
エンジン音をお楽しみくださいな(笑)。
 
 
 
…誰が読むねん、この文章量(爆)。