代官隧道 (神奈川県横浜市中区山手町~元町) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2012年4月15日、仕事で横浜に行った際の空き時間で訪ねた土木遺産隧道をご紹介。
 
 
 
 
 
いやもう、
025fda53.jpg

この時点ですでにヨロシイね~(笑)。
 
 
南からアプローチした。
 
 
 
「隧道一体型」とでも呼びたい擁壁も含めて大変ステキなこの隧道、
3cdfa9e5.jpg

信号制御による交互通行となっている。
 
 

 

 

 

 
そのお名前は、
14887bb6.jpg

代官隧道。
 
右書きの扁額が物語るようにこの隧道は古く、昭和2年製。土木学会選近代土木遺産Bランクに選定されている。
 
それにしても、陰刻じゃなく陽刻の扁額って珍しいし、なんか格上感があるなあ。
 
 
 
 
 
そう、扁額だけでなく、
cfb00f30.jpg

隧道の雰囲気がもうね、格式高い。お高いというよりは、端正な感じ。アーチ環ふちの処理が、洒脱やなあ~ステキ。
 
昭和初期の横浜のこのあたりって、すんげえハイソな雰囲気だったんだろうか。もちろん現代でも十分にハイソだと思うが。建造時期的には関東大震災の復興期にあたるので、一時的にでも荒廃してたりしたのかな?
 
 
 
 
 
 
ところで、コレが気になった。
45a1b930.jpg

コレって、迫受の役割なんだろうかやっぱり。
 
 
 
 
で、洞内の様子だが、
29283812.jpg

白い保護パネルとオレンジ色の照明で、とっても明るい雰囲気。
 
 

 

 

 

 

 

歩道側の壁面には、
e7e11841.jpg

近隣の小学校の生徒(だったと思う)の絵画が飾られており、明るい洞内との相乗効果か、隧道につきものの不安感はまったく感じられなかった。
 
このあたりもまた、イイよねえ~。歩道の狭さは…まあ仕方ないな。
 
 
 
 
 
抜けて、振り返り。
b03cba71.jpg

代官隧道、北側坑口。
 
こちらも南側ポータルと全く同じ…と書いたところで、間違い探し的に違いを見つけた。アーチ環と笠石の間隔が、こっちの方が広い。よって扁額の位置も少しだけ違っている。
 
 
 
 
 
そして、こっち側には
7b97e70f.jpg

よりデカい…というか、完全体のアレが。
 
実はコレ、ここの前に見た隧道でも目にしていた。共通の意匠が用いられたのかもしれない。
 
 
 
上から見たら、こう。
97b18969.jpg
 
 
まるで石積み橋脚の基壇のようで、個性的。
 
個人的には、なんかコレが横浜隧道のブランドとして印象づけられた。
 
 
 
 
いや~、イイもん見た。好きやな~市街地の古洞。
 
 
 
 
 
 
最後におまけ。
 
この隧道の北側坑口脇(三枚上の写真右側枠外)にあるのが、以前記事にしたこの建物。地図にもある通り、「ナイトスポット&レストラン クリフサイド」という名店(記事内写真はその建屋の一部)だそうだ。
 
 
 
 
 
いじょう。