2012年4月15日、仕事で横浜に行った際の空き時間で訪ねた土木遺産隧道をご紹介。
いやもう、
南からアプローチした。
「隧道一体型」とでも呼びたい擁壁も含めて大変ステキなこの隧道、
そのお名前は、
右書きの扁額が物語るようにこの隧道は古く、昭和2年製。土木学会選近代土木遺産Bランクに選定されている。
それにしても、陰刻じゃなく陽刻の扁額って珍しいし、なんか格上感があるなあ。
そう、扁額だけでなく、
昭和初期の横浜のこのあたりって、すんげえハイソな雰囲気だったんだろうか。もちろん現代でも十分にハイソだと思うが。建造時期的には関東大震災の復興期にあたるので、一時的にでも荒廃してたりしたのかな?
ところで、コレが気になった。
で、洞内の様子だが、
歩道側の壁面には、
このあたりもまた、イイよねえ~。歩道の狭さは…まあ仕方ないな。
抜けて、振り返り。
こちらも南側ポータルと全く同じ…と書いたところで、間違い探し的に違いを見つけた。アーチ環と笠石の間隔が、こっちの方が広い。よって扁額の位置も少しだけ違っている。
そして、こっち側には
実はコレ、ここの前に見た隧道でも目にしていた。共通の意匠が用いられたのかもしれない。
上から見たら、こう。
まるで石積み橋脚の基壇のようで、個性的。
個人的には、なんかコレが横浜隧道のブランドとして印象づけられた。
いや~、イイもん見た。好きやな~市街地の古洞。
最後におまけ。
この隧道の北側坑口脇(三枚上の写真右側枠外)にあるのが、以前記事にしたこの建物。地図にもある通り、「ナイトスポット&レストラン クリフサイド」という名店(記事内写真はその建屋の一部)だそうだ。
いじょう。