【1】より続く。
かくして、現トンネル左側より直登開始。
ちなみに今回の探索に際し、隧道の有無以外に気にしていたことが二つあった。それは、いずれも下北山村域での遭遇情報があるようだった、熊とヤマビル。
ヤマビルは時期的にもう大丈夫なのでは?と思っていたが、熊については不安があったので、熊鈴ならぬホイッスルを断続的に吹き鳴らしながらの探索となった。
が・・・これがけっこうめんどくさくてしんどくて、プチストレスに(笑)。
ヤマビルは時期的にもう大丈夫なのでは?と思っていたが、熊については不安があったので、熊鈴ならぬホイッスルを断続的に吹き鳴らしながらの探索となった。
が・・・これがけっこうめんどくさくてしんどくて、プチストレスに(笑)。
さて、目論見としては左側から直登後、ポータルの上を巻いて、トンネル西側の擬定地点を目指すつもりだったのだが・・・
こりゃあ、無理だ(笑)。
西を向いてみりゃあこの状態。
そして、
この斜度。
トンネル直上あたりは、登るにつれてそそりたつ絶壁となっており、東西を分断。西側へ逃げる余地は皆無っぽい。うわーキツいなコレ・・・。
しかしながら、少し下の方に、辛うじてチャレンジできそうなルートを見つけた。
かなり怖いけどな(汗)。
ちなみにこの撮影位置にあった木が気になったのだが…これって
熊の痕跡?違う?
わかりにくいかもしれないが、木の表面に何者かが引っ掻いたような傷跡が複数見られた。無知ゆえにどういう傷なのかはわからないが、熊と結びつけて考えてしまったわたくし、少々ヒンヤリ心地(汗)。
ま、まあ笛を吹きまくろう(笑)。足元に気をつけて!
おんなじような写真ばっかになるのもアレなんで控えるが、あの険悪なルートを慎重に進む。
すでにかなりの高度感。
そして感覚的には極めて垂直に近い。
トンネル直上あたりでは、足元に非常に気をつかった。万が一、現道に落石などを起こして通行車両にヒットでもしたら、シャレにならんですよ、ほんとに。
そしてようやくたどり着いた、束の間のセーフティーゾーン。すなわち
トンネル直上に張られている落石防護ネット。
己自身の転落も防いでくれる(笑)。
ネット越しに見下ろす、南池原橋。
この場所、超こえ~わ…
こう見ても伝わらんだろうが…
コレモンですから。
完全に断崖絶壁と言って差し支えないだろう。
ここまでしてトンネル直上を横断しているのは、もちろん先述したとおり西側の隧道擬定地を目指したいから。苦労して横断したその先はしかし…
糸冬了~。
もう笑っちゃうくらいに、ガチな断崖絶壁。徒手空拳では挑む術ナッシン。もちろん、道があったような気もまるでしない。
ここで直上を見上げてみても、
…苦笑いしか出ないわ。
ダメだ。トンネル東側からのアプローチでは、西側ヘは行けないことがはっきりした。
とは言え、そこはあくまで擬定地にすぎない。現地を踏んでいるこの状況では、当然ながらこの東側も可能な範囲で探索せねばならぬ。
まずはここからは撤退し、東西を分かつ絶壁の東側をさらに登ってみるとする。
ただいま、8時15分。はや登攀開始から33分が経過した。
【3】に続く。