改めて申し上げておきますが、この記事はあくまで2010年春の探索記録であり、林道の現状とは異なっていると思われます。その点ご承知おきください。
【3】より続く。
8時32分、清五郎橋の魔境側。
ここが、かつての「正規な」通行止め地点。ある意味、この先こそが「白倉のホンキ」なのか?
8時37分。
本日四本目、白倉4号隧道。
コレも一見して短い。トンネルリストによると、スペックは…
コレも一見して短い。トンネルリストによると、スペックは…
昭和38年建設、延長13m、幅員4.0m、有効高4.1m。
いや~短いな~…って、あれ?おかしいぞ?
3号隧道までの建設年次は昭和37年だった。それ自体は不自然じゃないけど、3号(37年)とこの4号(38年)の間に存在する清五郎橋の竣功年は昭和39年やったぞ?どういうこと??
もしかして清五郎橋、4号隧道掘削時にはまず仮設橋みたいのが架かってたのだろうか?その後しっかりとした橋が架けられた?謎や~。
…とか考えてたら…というのはウソやけど(笑)、なぜか4号隧道の魔境側坑口を撮り忘れていた。
さて・・・これでトンネルリストに掲載されている四本の隧道は確認できたことになる。が、林道はまだまだ続いていく。
さて・・・これでトンネルリストに掲載されている四本の隧道は確認できたことになる。が、林道はまだまだ続いていく。
8時30分。こんな看板に遭遇。
今見たら、さっぱり読めまへん(笑)。この一帯、二ノ俣国有林の表示看板だが、かなり年季入ってそうだった。
8時47分、本日二度目の大きな崩落地に遭遇。
今度は数十mにわたり完全に路盤を覆い尽くす大崩落だ。エライことになっとる…。しかもその先には絶壁が立ちはだかるのみ。果たして道はどうなってるのか!?
瓦礫を乗り越えたてっぺんに辿りついてみれば…
瓦礫を乗り越えたてっぺんに辿りついてみれば…
さらなる隧道ーー!!道、生きてるーー!!
大崩落した大量の瓦礫の向こうに、辛くも開口!いや、コレも隊長の記事で知ってたけど(笑)、やはり実地に見ると、ここの開口のありがたみがリアルに体感できた。ココが埋まってたら、探索は確実に終わってた。
大崩落した大量の瓦礫の向こうに、辛くも開口!いや、コレも隊長の記事で知ってたけど(笑)、やはり実地に見ると、ここの開口のありがたみがリアルに体感できた。ココが埋まってたら、探索は確実に終わってた。
この見下ろす視点の高さで、瓦礫の量が窺い知れるかと。そして遅ればせながら、
白倉林道、リストにない五本目の隧道の登場。
なんでトンネルリストには4号までしか掲載がないのか不明だが、流れから5号隧道と呼んで間違いないだろう。よって、こっからはスペックも不明だ。
ボケボケで残念極まりないが、3号隧道と同じくらい長そうに見えた。
こちらが5号隧道・魔境側坑口。
むねぞう氏、yo314氏、おろろん氏が、まるでパニックホラーのワンシーンみたく逃げ出してきたように見えるのはたまたま(笑)。
5号隧道をクリアしたのが8時57分、
そしてそこからわずか、9時ジャスト。
本日六本目、白倉6号隧道。
一本目までのあの我慢はなんやったの?と言いたくなるほどの連打が嬉しすぎる~!しかしながら、正直写真をシャッフルされたら、どれが何号やらわからんくなるのは確実(笑)。
こんな感じもすっかり見慣れてきた。…手ブレ具合もな!(涙)
6号隧道・魔境側坑口。
しかし、「旧道・廃道」書庫に入れてる割には道の写真をほとんど撮ってない。それを言うなら橋の写真もテキトー感満点。いかに当時の自分が穴メインだったか再認識して、ちょっと驚き(笑)。
道の写真はないけど、こういうのはいかが?
高っっか!!
ちょうど6号隧道魔境側あたりからの眺め。高すぎて、ちょっとよくわからない(笑)。おろろん氏おっしゃるところの「ヨセミテ廃道」のポテンシャル。
そして…
そんな千尋の谷に向かう、禁断の階段を発見。見るからにアカンですよ…。
これは隊長も前回見落としてたものらしく、帰りに余裕があったら寄ってみましょう、ということでひとまずはスルー。ってことで、シリーズ最終回近くで再登場するので覚えといてほしい。
…わたくしは忘れたいが(爆)
9時10分。
本日七本目、白倉7号隧道。
左カーブして入洞する線形なのでなんかよくわからない写真になってるが、デカァイ。
yo314氏がいい比較対象になってくれている。
入洞してみれば
うお!もう次見えてる!?は、はなぢが…(笑)。
忘れないように振り返り。
7号隧道・魔境側坑口。コレも短いな~。
そして再度向き直り…
本日八本目、白倉8号隧道。すげー!白倉スゲー!!
穴の国・房州においてさえ、ここまで隧道の連続する林道はそうないように思う。5本連続くらいならまあまあありそうやけど。しかも白倉の場合…
まだ終わりじゃないしね。キリッ
そしてこの8号隧道、全体の中でも異彩を放つ一洞だった。
伝わるかどうかわからないけど、魔境に向かってけっこうな登り勾配があって、
なおかつ(コレは現世側を振り返っての撮影だが)、
カーブしている。
しかしこの写真、ボケてはいるけど変に迫力あるなあ。まるで魔物の臓腑の中のような。
コチラが8号隧道・魔境側坑口。この隧道、けっこう強烈だった。
8号隧道を抜けて3分後の9時16分。
…何か見えてきた。あれは…橋、だ。
そしてほどなく、時刻は9時20分。
進撃開始から約2時間半、距離にして約5km。決死隊は、探索開始後初めての分岐点へとたどり着いた。
場所はコチラ。
まったく底を見せない白倉林道。5kmも歩いてきたのに、
まだまだこれから!
…マジかよ・・・
【5】に続く。