10日ほど前に投下した(もちろんシャレです)この記事を憶えてらっしゃるだろうか。この時に予告しておいたスピンオフネタを、満を持して(謎)お送りする。
ご面倒でも、まずは上のリンクから前回記事をご確認いただいたほうが、イメージしやすいかと。
前回記事の写真でも見えてる、側面の看板。この看板が今宵のお題。気づいた瞬間、くぎ付けに。
こっ、これは…
凄いヴィンテージものだ…!
これは、看板職人が手描きで仕上げた木製看板だ。上には左から「各社 レコード」、下の右端には「蓄音器部品」。左寄りに描かれているのはまぎれもなく、亡き飼い主の声に耳を傾けるニッパー君。ご存じ日本ビクター(現・JVCケンウッド)のトレードマークである。
調べてみたら、この「His Master's Voice」の絵柄は、日本ビクター設立当時の親会社だった「米国ビクタートーキングマシーン」の登録商標で、1900年には商標登録されていた由緒あるもの。日本においては、日本ビクターが設立された1927年から商品に描かれていたということで、この看板もおそらくは昭和初期、間違いなく戦前からの生き残りだろう。
あと、右端はこれ、コロムビアの懐かしのロゴやな。真ん中の波型のロゴ、めっちゃ既視感があるのだが、ぜつみょーに思い出せない…。
まあともかく。
これはもはや、ヴィンテージを超えたヘリテージ。
博物館のようなところでなく、街角に在り続けているのがなによりも価値がある。少しでも長く、残って行くことを願う。
以上。
【ロケ地:京都市下京区某所】