2017年2月26日に敢行した、今年初めての県内徘徊。そこからのネタとして…ダイジェストには出さなかったやつを(笑)。
酷道から国道へと昇格(降格?)して久しい421号、永源寺ダムのほど近く。
地図の場所には、現在
このような橋が架かっている。
ご覧のとおり、まあなんてことない橋だ。向こうに見えているのは、以前のこの記事に登場した相谷第一トンネル。
が、実は。上記の記事で訪ねた2009年7月5日時点では、
ここはこうなっていた。ほぼ同一地点より。
ビックリでしょ!?
当時は、コレが廃橋なのか未成橋なのかわからなかったが、確かなことはこの橋が使われておらず、国道はその脇を別の橋(赤い鋼桁橋)で通過していた、ということ。
こうして見ると、ダム湖側の高欄はそのまま使われているように見える(この時点では、親柱には橋名板などは見当たらなかった)が、山側は当時の橋をほぼ呑みこむほどのところまで、大きく拡幅されているのがわかる。確かに山側は簡易なガードレール欄干の状態で放置されており、拡幅に備えたかのように見える。
そう、今見れば、
山側、拡幅する気満々ですやん!
果たしていかなる運命がこの橋を翻弄したのか、例によってな~んにも調べてないのだが(爆)、結果としてこの未成橋(だったってことだね、やっぱ)は完成し、こうして供用された。
あそこに見える、オリジナルの親柱。
現在のお姿は
こんな感じ。
あの日うつろだった型枠には、橋の架かる谷の名前が嵌めこまれていた。
反対側、拡幅されたほうの山側は、
橋の名前。やはりそのお名前ですな。
そこから望んだ、
旧橋の遺構…
は、今やほぼ残っていなさそう。旧橋に沿っていたパイプだけが今も夫婦谷を渡っている。一つだけ残ったガードレールが、旧橋の山側ラインになる。
ちなみに、かつて架かっていた橋も名称は夫婦橋。昭和42年の架設で、橋長は24.6mだったよう(滋賀県の橋梁長寿命化修繕計画資料による)。
反対側からの、かつての姿。
何とも不自然な姿だった。
が、今や…
こんなに広くて立派な姿に(笑)。脇に寄せられた雪でわかりにくいけど。
ちなみに後ろの建屋は、永源寺ダムの管理事務所。
こんな感じで、かつてのこの橋は
両側とも完全に孤絶した存在。
植生で見にくいが、こっち側もけっこうな段差があり、手がかりもないので橋の上に立つことはできなかった。
ず~っと気になっていたこの橋が、いつの間にやら完成してることに気づいたのは、2014年11月16日の夜。先日記事にしたコレとかを訪ねた後、はるばる帰る途中に通りかかった時だった。
その時には当然真っ暗なので4か所の親柱だけ撮ったのだが、
「平成26年8月竣工」。
ってことは、供用後ほどなくに運よく通りかかったことになるな…。
その後も何回か通った気もするが、
今回ようやくしっかり写真を撮り直せた次第で。
国道421号線の改修は、2011年3月26日の石榑トンネル開通(石榑峠道路供用開始)という最大の成果後もたゆみなく続けられており、この「新」夫婦橋供用も微細ながらもその一環となる。
昨秋10月1日にも新しい橋(1枚目写真左端に写り込んでおります)が供用開始されたばかり。残る線形不良区間も、逐次整備されていくとのことで、現在の滋賀県内では最もアツイ区間かもしれない。
…にしても、なんでこの橋は長いことほったらかしだったんだろうかねぇ…?
誰か調べて(爆)。
以上、完結。