【7】より続く。
「落石注意」もむなしく。たわわに実った、防護ネット(汗)。
よくぞ持ちこたえているものだ。
前回最後に「ある意味最終コーナー」と書いた、これはその象徴的な光景。つまり、
この左コーナーを立ち上がると、
ようこそ、最終第3ステージへ。
ついに牙をむいた、北谷林道。ザラっと道がなくなっている。
隧道方向を仰ぎ見れば、
どうやら隧道近くでもザラっと逝ってるようだ。一行に緊張が走る。
まずは目前の状況に集中。
伝わりにくいかもしれないが、ここは危険だった。
上からザラっと流れており、崩落して間もないのか、全然安定していない。雪が半凍結状態なのも、路面を多少なりとも安定させる歓迎すべきものなのか、滑落の危険度を高めるだけなのか…。
もちろん、右手はこのような感じ。
滑落したら、一直線だ…(瀧汗)。
カメラは一旦しまい、両手をフリーにして慎重に突破…よって途中の写真なし。
突破後しばらく進んで振り返り。
うーん、やはりあのヤバイ感じは伝わらんなあ…。
この小休止パートで気づいたが、
もうちょい上にも、別のヤバそうな区間があるやんか…。
いやいや、まずは目先に集中集中!
小休止パートを挟み、ふたつ目の崩落パートを慎重にクリア。ここも地味に危険だった。
クリア後、振り返り。
結論から言えば、この約100mほどがこの日もっとも危険な部分だった。
これは絶対に(わたくしの技量では)単独で来てはいけないレベル。頼もしい猛者たちとともにアタックできたことに、改めて感謝。
ところで、上の2枚の写真で、なんか構造物の残骸が散らばっていることにお気づきだろうか。なにがあったのは、雪にも阻まれてよくわからないままなのだが、
こういうレール加工品もあった。うーん、なんだろか…。
難関突破しばらく後、見下ろした図。
なんかもう、すんごいな(笑)。
写真ほぼ中央が雨量観測所になる。そこから視点を右へ、手前に見えてるのが「ある意味最終コーナー」地点。観測所で標高910mと書いてあったから、現在地はもうほぼ1000m級と言っていいレベル。ひえ~。
よとと氏が変わったものを発見。
それは暗渠なのだが、土管やコルゲート管じゃなく、なんと「古タイヤ」管(笑)。どんなもんだったかは、氏のサイトでご覧ください。連載の最後にリンク貼る予定です~。
で、どうやら先ほど「小休止パート」から見えた崩落地はこのあたりだったようだ。幸い進軍に支障はなかった。
さらに進むこと数分、気になるものが出現。
こんな感じの鉄製パーツが
これらって、索道関連っぽい形状に思えるが…またしても病気かな~?(笑)
そのすぐ先。
よとと氏がヒョイヒョイと歩いてらっしゃる先が、「ある意味最終コーナー」付近から見えた崩落地のようだ。
で、氏が左下を見ているのは、
こんなんなってんですよ。
溝渠のコンクリで辛うじて支えられてるような状態で、下から路盤が抜け始めている。ここも時間の問題やな…。そして絶壁感がハンパない…。
さて、あの崩落地を越えたということは…
天性の隧道ハンターよとと氏、はやる気持ちを抑えきれず?歩行速度上昇(笑)。わたくしも負けじと後を追う。そして…
これが名実ともに、最終コーナーだった。
孤絶した最終コーナーに
毅然と立ち続けるカーブミラー。ふと、「Last Man Standing」というフレーズが浮かんだ。
最終コーナーをクリアすると、
「何か」を撮影するよとと氏。
ああ…着いたんや…
心なしか、氏の後ろ姿からも万感の想いが感じられる…
道は、見間違えようもない形で山へと吸い込まれていき…
ああ~…
【9】に続く。