鎌倉市某所の仏画トンネル【2】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【1】より続く。
 
 
 
 
 
 
実際はお寺の敷地に入る前から洞内の様子がチラ見えしていたので、早く入りたくてうずずしていたが、まず亀さんとか祠とかを撮った(笑)。
 
 
 
それでは、魅惑の洞内ワールドへ参りましょう。
 
 
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いきなり天女がお出迎え。
 
 
 
 
そしてお次は
 
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「千手観世音菩薩」。
 
 
 
もうおわかりだろう。このトンネル、洞内側壁~アーチ部が群青色に塗られ、そこに天女や仏様が描かれている「仏画トンネル」だったのである!
 
 
 
 
 
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「虚空蔵菩薩」。
 
 
 
 
いわゆる「仏画」として確立されているものとは少しタッチや描画手法が違う気もするが、出来栄え自体はなかなか。プロかどうかは定かでないが、少なくとも素人くささはない。
 
 
 
このモチーフ、立地から言えば納得。なんといっても公道でなく私有地内、そして霊園へ通じるトンネル…とくれば、仏教関連の壁画が描かれていて何の不思議もない。洞内一面に絵が描かれたトンネル(落書きじゃなくてですよ!)は数本経験済みだが、仏様が描かれているのは今までのところココだけしか知らない。
 
 
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「文殊菩薩」。
 
 
 
 
個人的見解だが、オカルト的な話とは違う次元で、墓地とトンネルは相性がいいと思う。そもそもが隧道という言葉自体が、(うろ覚えながら)古代中国の墳墓で内部の玄室へと通じる通路を語源としているということだし。
 
 
実は橋もそうなのだが、こちら側とあちら側、此岸と彼岸、現世と常世を結ぶもの、「ここではないあちら側」へと通じるものが、橋であり、隧道である、と言える。
 
 
 
 
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「普賢菩薩」。
 
 
 
その意味で、隧道を通って霊園といういわば「彼岸の地」へ至ることは、非常に自然な、理にかなったことであり、相性がいいのは当然である(断言&戯言)。
 
 
 
以上、ご清聴ありがとうございました(爆)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、ひとつひとつの「作品」をご紹介してきたが、中央で一旦ブレイク。
 
 
…ってわけでもないのだろうが(笑)
 
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「日本昔ばなし」のごとく、龍が登場。これまた力作だ。
 
 
 
 
 
 
 
龍の胴体はくねりながらアーチ部を横断。
 
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「仏の回廊」、ここからが後半だ。
 
 
 
 
 
 
 
【3】へ続く。