【6】より続く。
時刻は14:13。
玄倉林道、クライマックス第一幕、
ただいま開幕。
おおお…
こりゃあイカツイ!
「ロックシェッド」なんて洒落た言葉は似合わない。コレは「落石覆い」だ。
スパルタンなビジュアルのこの隧道、その名も
「石崩隧道」。凄い名前だ。
隧道に「崩」なんて文字が使われているのは衝撃的ですらあるが、それだけ崩れやすいのだろう、このあたりの地質は。
しかしやっぱり、「●号」なんて味気ない名前よりは、ちゃんとした名前を持つ隧道がイイな。
上の写真、他にも凄いことがあるが、まあソレは置いといて…
場所はコチラ。
この「落石覆い」(イイなこの言葉・笑)、山側を見上げると
この側壁、あえて切り欠きというか、崩してあるのだろうか?それとも、リアルに落石かなんかでブチ抜かれたのか?
谷側には…
氷柱が。
この日、2月とはいえ激サムだった記憶はないんやけど、けっこう立派なのがぶら下がってる。
さて、では…
参ろうか!
そうそう、3枚上の写真で言いかけたけど…
扁額(文字盤?)の位置、おかしいやろ!
普通、アーチ中央と扁額の中央は位置を揃えると思うんやけど…。
振り返り。
たまらんね~このハードな雰囲気…。
暗闇隧道をこよなく愛するd氏、しかし…
背後からのまばゆい光!コレは…
許可車両が通過。
2台とも、ユーシンロッジに駐車していたものだったが、あのバモスではなかった。
しかしこんな暗闇に潜む(いや、潜んではないけど)おっさん2人を見つけてどう思っただろうか(笑)。
そして…
やはりコレが大事。
暗闇を愉しむの儀。
この写真も、少しばかり明度を上げている。実際はもっと濃い闇を味わう。いや~、癒されるわ~。
ちなみに、中央やや右上の変な光は、我が極貧マグライトの光ナリ。
洞内滞在時間は8分。
この林道の隧道群はトンネルリストには載っていないので詳しいスペックは不明だが、この石崩隧道、ここまでに見た隧道の中で一番長い。
ああ、楽しかった。
石崩隧道・下界側坑口。
「落石覆い」はなくとも、雰囲気はある。実に良かった。そして、コッチは扁額(文字盤?)の位置もマトモだ(笑)。
ここで、そのままくるりと振り返れば…
d氏が、ひたと見据える視線の先に…
お待たせいたしました、
クライマックス、遂に降臨。
【8】に続く。