林道樫山小匠線 【5】 (和歌山県西牟婁郡那智勝浦町小匠~古座川町樫山) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【4】より続く。
 
 
 
路外の小匠川に目をやれば、
 
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支流が流れ込んでいるのが見えた。
 
 
 
 
さよう、つまりは、
 
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こういうこと。
 
時刻は9時26分、徒歩進軍開始より45分。初めての本格的な橋が登場。この苔生し具合、最高!
 
 
 
お名前は、
 
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読みにくいな。「とちのかわはし」。
 
 
 
 
右の親柱。
 
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「とちのかわ」。
 
現在の地図では、この支流は高野川と記載されているが、かつてはこう呼ばれていたのだろうか。
 
 
 
 
場所はコチラ。
 
 
 
 
 
この現橋の左隣には、
 
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明らかな旧橋の遺構。
 
対岸の橋台遺構をよく見ると、下部に穴が3~4ヶ所開いている。おそらくはあそこで斜材を受ける、いわゆる方杖橋だったと想像できる。それもたぶん、木橋?
 
 
 
 
渡った先は、
 
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密やかな丁字路となっている。
 
樫山への道は、左。そして右は…まあ慌てるなよ(笑)。
 
 
ちなみに、先ほどの軽トラは、この場所で転回したはずだ。ここ以外に転回可能なスペースはなかったし、折り返してきた所要時間を考えてもここで間違いない。
 
 
 
 
振り返って、改めて橋を。
 
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悪くない。実に悪くない。
 
これまで何度か書いてるが、こういう開口部のない欄干って好みなんよね~。頭頂部が控えめな四角錐となっているシンプルな親柱とのマッチングも絶妙!何より、苔の感じがイイよ~!
 
 
 
左の親柱、
 
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またへたくそ写真やな… 「昭和三十三年九月架設」。
 
 
 
 
そして右の親柱、
 
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ようやくお名前の漢字表記! 「栃の川橋」。
 
 
 
 
 
ちなみに、サイドビューは、こう。
 
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かなり暗い写真になっちゃったが、実用一辺倒のシンプルな美しさがあると思った。
 
写真左が今やってきた小匠方面、右奥が目的の地・樫山方面。
 
 
 
で、もちろん、
 
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真下からも鑑賞。
 
思いのほか状態が悪くないことに驚いた。鉄筋が露出してる箇所もあるが、街中で酷使されてる橋に比べたらかなり健全な気が…。最低限、保守されてんのかな?
 
 
ちなみに、旧橋橋台には、水深に阻まれて近づけなかった…(泣)。
 
 
 
 
 
…さて!
 
 
 
再度丁字路へ。
 
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前述のとおり、目指す樫山は左。
 
だが、右へのこのステルスな分岐も見逃すことはできない。
 
 
 
 
そこには、なにやら看板が。
 
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通行止
この道路は林道工事の
ため高野方面に通りぬ
ける事が出来ません。
那智勝浦町
 
さよう、コレはかつてこのはるか奥にあった高野集落へと通じていた道。
 
林道高野線…というのかどうかはわからない。この道はこの先で、【序】でちょっとだけ登場した「ふるさと林道小匠小森川線」へと取り込まれる形で、現役林道として復活する。
 
 
が、そこに至るまでは…。
 
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本格的に死んでるでしょ…。
 
 
体力勝負の徒歩進軍、むやみな寄り道は控えるべき。なのだが…。
 
 
 
 
 
ココは、その価値がある。
 
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らしいのよ。
 
 
 
 
 
時刻は9時29分。かくして、
 
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素敵な寄り道、スタート。
 
 
 
 
 
【6】に続く。
 
※栃の川橋サイドビューと下からの写真は、寄り道から戻った際に撮りました。