滋賀県道16号大津信楽線・上田上牧の旧道遺跡 【5】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【4】より続く。
 
 
 
デジカメのタイムスタンプを見ると、前回最後の画像から5分ほど、なにも撮影していなかった。それなりに苦労して突破したみたい(笑)。
 
 
 
5分後の画像がコチラ。
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こっちから見ると、大したことなく見えるな~。右下には新たなる石桁が。ココを最後に、切り立った絶壁エリアは終了。ヤッター!
 
 
 
 
ここへきて、さらなる護岸遺構が。
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明らかにどれも年代が違う。うーん、後年の補修などもあるんだろうし、やはり暴れ川だけあってしばしば濁流に痛めつけられてきた事実を物語っているのか?特にここは流れが向きを変える場所やしな…。
 
そして、これまでで最もきれいな支柱穴。仮説は前回述べたので、「ありますよ」という報告のみ(笑)。
 
 
 
 
 
 
ここからはいよいよ崩落の最終区間。ひときわ生々しい災害の爪跡を目の当たりにするエリアだ。
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これは埋設されていた土管によって崩落し残された(変な表現やけど)部分。
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次に台風とか大雨がきたらゴロンと落ちそうな。
 
 
 
久々に路面位置より。
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うーん、凄まじい…。
 
 
 
 
 
 
崩落区間の端点近くから、改めて来し方を振り返る。
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画像左端あたりから、ずっとたどってきたことになる。
 
 
 
 
 
そしてついにやってきた端点。
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画像中央の排水パイプが生えているのが、先代の護岸。その外にごっついコンクリートを打ちこんであったがために、ココから先は崩落を免れているようだ。コンクリがココで切れ落ちているのは、あの排水パイプを埋設するためだったのだろうか?
 
 
 
 
 
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ここから路面へ
 
 
 
 
エスケープ!
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すんごい充実感(笑)。それもそのはず、探索開始からすでに1時間以上が経過している。文字通り、舐めるように見てきたからな~(笑)。
 
 
 
 
 
いよいよ、ゴールが見えてきた。
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入ってきた西側に対してこの東側は封鎖地点から崩落地点まで少し距離がある。恐らくは、知らずに進入してきた車両の転回スペースの関係だろう。
 
 
 
 
 
 
最後に、全景を。
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実に楽しかった。危険を冒した価値はあった。
 
 
 
 
 
 
図らずも白日のもとにさらされた、過去の遺物。ここが不通でも、絶対的に困る人はほぼいないと思われるが(笑)、滋賀県が本当にこの区間を復旧させるつもりならば、これらの遺物は再び土中に還るだろう。最悪の場合、破壊されてしまうかも。
 
 
 
行く末はどうあれ、これらを記録できたことは、有意義だった。
 
 
 
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以上、ミッション・コンプリート。
 
 
 
 
 
 
…か?
 
 
 
 
 
 
完結。