【5】より続く。
前回、北側からの撤退ポイントを目指して、
シェッドへ進入。
本当に、ビックリするほどきれいだ。もとよりさほど古いものではないと思うけど、さりとて5年や10年以内のものでもない。
シェッド内から、来た道を見下ろす。
見れば見るほど、魅惑の線形だわ~。
きれいな洞内だが、
雪融け水の流れるに任せて散乱した木っ破が、境遇を物語っていた。
シェッドを抜けた先からが、
もっとも「廃」のオーラが強かったかな。
探索時で旧道落ちから3年半弱。二車線国道はじわじわと侵食を受けて、一車線幅となっていた。まあもともとここらは狭かったけどね…。
上から振り返り。
凶悪ヘアピン擁する下側もいいけど、この上側もなかなかイイね!
なぜかこのシェッドの上しばらくだけ、
コンクリートの駒止めが現役で(いや、もう現役じゃないけど)頑張っていた。
依然として、勾配は強い。
どこからともない上方から流れてくる雪解け水が途切れることはなかった。
この写真、わかりにくいけど、
山側の崖上の落石防止設備を撮ったもの。
さすがに国道、地味にしっかりと手は入っていた。
で、シェッドから上ること僅か2分強で、
個人的に見覚えのあるポイントに。そうそう、ここだ。
路外を見下ろせば、
トンネルに吸い込まれる現道。
進軍開始からここまでの所要時間は53分。そう、前回の撤退ポイントに到着したのだった。やれやれ。
今、ふと改めて調べてみたら、前回北側から進入してここまでの所要時間も、なんと53分。撮影しながらだし勾配も違うしで厳密ではないが、この椿坂トンネル南側坑口の直上あたりが、図らずもこの旧道のおよそ中間地点だった、ってことになる。
で、せっかくここまで来たからには、前回朝食をいただいた上側のシェッドもひと目挨拶を…。
歩くことプラス2分で、
おーう、1年半ぶり!
遠目にだけ、一瞥。そばまではもう行かなかったが、特に変わらないように見えた。
しかしこの佇まいを見ていると…逆におっそろしい積雪の冬季アタックも興味深いでしょうなあ。それなりの装備が要るけど。
うん、これにて心情的にも旧道コンプリート!
気になってた宿題を終えて、スッキリした。あと…やりたいことはひとつだけ。
つうわけで、先ほどのシェッドへと戻る。
その道すがら、靴を脱いで歩いた。じっとりで気持ち悪いし…(笑)。
お見苦しい写真恐縮だが(笑)、
スニーカーっつうよりもジョギングシューズ。濡れてくださいと言わんばかりの、「なんでそんなん履いてきたん?」系(笑)。
で、程なくして、
戻って参りましたね~。
【7】に続く。