【1】より続く。
6時43分、
スタート地点のショボイそれとは比べものにならない、厳重なゲートが行く手をシャットアウト。
「立入禁止」とあるものの、それにすべて従っておっては我々の商売あがったり(謎)。あくまで調査目的(笑)のわたくしなので、申し訳ないがちょこっと失礼させていただく。
もちろん、ゲートや鍵の破壊は論外であり、絶対にしてはならない犯罪行為。かつ、この進入によって起こるいかなることも自己責任であり、管理者にご迷惑になるようなことは絶対にしない、という心構えは必須である。
・・・と、一応書いておく。詭弁ではあるけど。
しかしこの厳重なゲートをどうやって・・・
って、
や、ダホンちゃん、普通に抜けられました(笑)。
これぞダホンちゃんの真骨頂(違)。バイクは絶対に無理ですな~確かに。脇まで完封やし。
6時48分、
進軍再開。
あれだけのゲート、その奥の路面変化など心配だったが、特に大きな変化は見られないようで。さあ、行くぞ~!
ランラランと進むこと2分、
ハナウタが止まった(笑)。
これは山側に小さく掲出されていた告示。ちゃんと写っていなくて恐縮だが、要は
「この先50mに熊調査のための自動撮影カメラがある」と。
弾んでいた心がキュ~と萎んだ(笑)。立入禁止に入りこんでるのに写っちゃうのかよ!ってこともあるが、熊の脅威をにわかにリアルに感じてしまったから。
もちろん事前に、熊のことを考えないではなかった。この時は熊除けのホイッスルを携帯してはいたが、ここまでは楽しくってほぼ忘れていた(笑)。
これを見たわたくし、
以後はダホンちゃんのベルを鳴らしながらの進軍となったことは言うまでもない。
ホイッスルは疲れるのよ・・・。
6時54分。
無駄にこんな写真を撮りたくなるその先に、
現れましたるは、
豪快な切り通し!
抜けて振り返り。
いや~、ここは隧道開削跡と言われても信じるレベルだった。
で・・・、
ここらはもう、押しでございます(笑)。
てか、例の熊掲示あたりからはいよいよハッキリと登り基調になっとりましてね。しばらくは頑張ってみたけど、あえなくギブ。
6時57分。四本目の、そしてゲート通過後初めての橋が登場。
ここもやっぱり無名なようだった。
で・・・確かこの辺だったか。
30mほど先を何か黒いものが横切って山側に駆け上がっていった。
正確に言えばふと目を上げたらそんなように見えた。
・・・。しばし、固まる。
「熊調査」の三文字が、グルグルと脳裏を駆けめぐった。そう言えば、しばらくベルを鳴らし忘れていたけど、ウソやろ・・・。しかもあの大きさは・・・ま、まさか、仔熊・・・!?
「仔熊の付近にはたいてい親熊がいて、仔熊を守るために攻撃的になっているため、もし仔熊を見かけたら速やかに、かつ静かに退避すること」
いろんなところで、そういうの見た。
ぅわぁあ~・・・。
【3】に続く。