【1】より続く。
今回、似たような写真ばかりですが、使い回しではありません(笑)。
羊の皮(謎)をかなぐり捨てた、栃折隧道。
入洞してわずか10mほど。ワイルド極まる素掘り隧道へと変貌。その先は水没しているのが見える。
この状態の穴が国道に面して開口してて、かつ何ら進入阻止策が講じられてないのは、驚き以外のナニモノでもない。
いやっ、コレでいいんですよ!余計なことしないでくださいね!(笑)
振り返り。
うーん、ニコイ感(笑)。
では、
いざ、参ります!
どうやら、素掘りとコンクリ巻き立てが交互に現れるパターンらしい。
…まあ、王道ですな(笑)。
数m先に、何か…?
なんじゃこれ。
ビニールにくるまれた正体不明の物体と、よくわからん付属物?的なもの。こういうの、あまり気にしないほうがイイ(笑)。
で、実は…。
もっと気になることがあった。それも二つも。
一つは、なんといきなり右足が浸水し始めた。
もちろん長靴は装備しているのだが、どうやらどこか小さく裂けてしまっているようで、ジワジワ~と。うわ~テンション下がるわ~…。
そしてもう一つは…今は言うまい…。
次なるコンクリ巻きたて。
短いな。10mもない。
水面に映る洞内天井部が美しい~。
しかしこの頃は、我が貧弱マグライトもそれなりに明るかったんやな~。電池替えてもアカンってことは、寿命なんかな~安物だけに…。
うむ~。
まさに期待通り!
水路隧道の写真だと言われても誰も疑わないであろうこの感じ、最高の雰囲気。
テンションの高まりに文字通り水を差す「気がかりなこと」がありつつも、やはりこの隧道は凄い!
そしてここへ来てついに、
お住まいのこうもりさんの「生きたお姿」を捉えた。
右手前には、飛翔中のお姿も。ホッとした…。
どういうことかと言うと…。実はここまでに、こうもりさん自体はたくさん目にしていた。が、それらは…
すべて亡骸だった。
この写真ではわからないが…。水中に…。
幸いにも?ピンボケ…。
水中に漂う小さな黒いもの。二つ写っているのがわかるだろうか。
アレらが、こうもりさんの亡骸なんですよ…。
最大の「気になること」はもちろんコレ。
気の毒なこうもりさんたちに一体何が起こったのか理由はわからないのだが、水没区間が始まってから、おびただしい数のこうもりさんの亡骸が水中に漂い、あるいは沈んでいた。ほんと、ドン引きするほどたくさんの亡骸が。
皆様の中にこういう光景に遭遇した方がおられるかどうか分からないが、色んな意味でかなりイヤだった…わかってもらえると思うけど(笑)。
しかも…しかもですよ。覚えてますかね。
右足、水没しとるんですよ…orz
よりによって、おびただしいこうもりさんの亡骸が漂っているその水が、長靴の中にだくだく浸水してくるという状況。
コレねぇ…キツかった。
憧れの隧道を訪ねているというテンションの高まりを相殺してあまりあるこの状況に心乱される中、
見えてきた光景。それは
大きな崩落。
うむ、事前知識どおりだ…(笑)。
崩落の向こう側をのぞき込むと…
まだまだ続いております!
うむ、これまた事前知識どおり(笑)。
ここで、心が折れた。
この先の水中にも、やはりこれまでと同様のものが見えた。すでに右足は「その水」でびっちょびちょ。単なる水没なら気にしないけど、「この水」はちょっと…。
そして幸か不幸か事前知識が完璧すぎて、この先の様子も知ってしまっており、どうなっているのか確かめる、という楽しみは最初から失われている。
ああ…もうココでいいや…。と。
今から考えれば、もったいなかったな、とは思う。けどあの日あの時の状況では、ちょっともうよろしいわ、ってなってしまったわけで。
…撤収。
幸いにも駐車場所のすぐそばに、山からの水が管から流れ出しているところがあり、足を洗うには充分にキレイそうだったので、
早々に右足を洗浄(笑)。もちろん長靴も洗った。
しかし…こうもりさんたちは本当に気の毒だった。なんらかの病気だったのか、あるいは…光を向けたりすると良くない、とか聞いた気もするので、まさか探索者によるなんらかの(悪意のない)行為でああいうことになってしまったのだとしたら…辛い。
拙ブログではこれまでなかったテイストで、結局この隧道はなんなのさ?という話は持ち越しつつ(笑)、【3】に続く。