2010年9月14日、初めての鎌倉探索。
この素敵な街をレンタサイクルで徘徊しながらたくさんの穴をシバキ倒したのだが、その後半、いよいよあの有名物件へとやってきた。ちなみに住吉隧道の2時間13分後のこと。
「あの」って?
JR横須賀線を左に見て北上している。
なんの変哲もない、単なる細道にしか見えない。この先に目をこらしてみても、何もありそうではない。
だが、わたくしは知っている。
そして、ものすごくたくさんの人々も知っている。
わずか1分後に現れる、
このささやかな素掘り隧道のことを。
写真の構図がヘボすぎて、思わず当時の自分を殴りたい気分だけども、すぐ左手、フェンスの向こうは北鎌倉駅の下り線ホーム。
ちなみに場所はコチラ。
観光都市・鎌倉にあってのこのロケーションにより、この隧道の存在は相当に多くの人が知っているはずで、わたくし思うに、隧道趣味者による認知度よりも一般人による認知度が上回っている、ある意味稀有な物件ではないか、と。
電車で鎌倉観光に来たら、相当な確率で目にするこの隧道、ネット上でも膨大な数の記事の中で触れられている。が、隧道趣味的見地からの記事は、存外に少ない気がする。
そして現在、この隧道を賑わせている話題というのは、あいにく残念なニュースだ。我々としては。
この隧道は、鎌倉市により開削の方向性が決定されている。
どうやら「崩壊の危険性がある」というのが理由らしい。
地獄進行中に体力使って記事書くのはイヤなんで、各自調べていただきたい(爆)が、「北鎌倉 トンネル」などでググれば、ズラズラ出てくる。
2015年の4月28日から、すでに安全上の理由により通行止めとなっているらしいが、歴史的価値や景観といったトピックも踏まえ、開削に対しての反対意見も根強いようだ。
趣味者たるわたくし個人の「感想」としては当然ながら残念だし残してほしいが、それを「意見」として言うのはお門違い。住民でもなければ利用者でもないから。安全上の理由と言われればそれに優先するものなどないだろう。…「本当に安全でない」のなら。
鎌倉に行かれるならば、コレが在るうちに行かれることをお勧めする。通行止めであろうが、ホームからは眺められる…はず。
以上、完結。