2012年2月14日、聖バレンタイン・デイ(笑)。
この時期、長期出張で湘南暮らしだったわたくし、地元にお住まいの敬愛する先輩、doodoongoo氏(以下d氏・笑)に、大変素敵なところへ連れて行っていただいた。そこは、この地にいるうちにぜひ行っておきたかったところ。ではあるが、かなりハードルが高くて、おいそれとは踏み切れなかった場所。
だが探索を敢行したこの日、予想外の僥倖にも恵まれた。そのあたりは、またおいおい…。
当日朝、JR辻堂駅で拾っていただき、氏の愛機、マーチコレット号で一路西へ。目指すは…
神奈川県道76号山北藤野線にある「道の駅 山北」で小休止。そこにある山北町の周辺マップ。その中央辺りに視線はクギづけ。
玄倉川に沿ってユーシン渓谷へと分け入る一本の道。我々が目指す場所はまさにそこ。「一般車輌通行止」の文字が黒々と書かれている…。
そして…時刻は10:57.
ネットで見たゲートのところへ。ついにキタ…。
場所は(たぶん)コチラ。
改めてご紹介する。今から我々が踏破しようと…いや、できたらイイな、と思っているこの道、その名は
玄倉(くろくら)林道。
その名から、以前記事にした我がメガ探索のひとつである白倉林道との対比を思い起こすのはたやすい。あっさりとわたくしの脳内では
西の白倉・東の玄倉というフレーズが出来上がった(笑)
その語感以外にも、両者には共通点がある。ピストン林道であること、そして上の地図をスクロールしていただくとわかるが、この先に9本もの隧道表記が…いや、愛と信頼のヤフゥ~地図だと8本しか確認できないが、8本目の隧道から遥か奥に9本目が控えているのである。
つまりは、隧道祭り。
その中にはd氏イチオシの一洞も含まれているという。超ォ~楽しみィ~。
だが…
この林道のハードルの高いところは、さっき道の駅で見たとおり。
車両通行止。
神奈川県の林道では珍しくもなんともないが、一般車両は通行止め。つまりは徒歩もしくは自転車で踏破するしかないんである。さらに言えば、この探索の数ヶ月前、2011年11月ごろまで、この林道は
「歩行者も含め全面通行止」
だったのである。
理由は、この先のある隧道に落盤の恐れがあるということで新トンネルを掘削していたため。全線にわたって崩れやすいこの玄倉林道は、実に5年弱もの間、閉じられていたというわけ。
よって、現在でも
この本気度の高い封鎖は、ダテではない。
ここで念のため…。
この記事は2012年2月の訪問を記録したもので、現状とは違います。最新の状況は改めてご確認ください。
そして…距離の問題。
この林道奥の重要ランドマークであるユーシンロッジまでで、片道約6.5km。9号隧道は、そこからまだだいぶ奥だ。もしそこまで攻略したならば、
往復は軽く15km超。
さて、そんな「いろんな意味でハードルの高い」この林道を踏破すべくやってきたこの日、あいにく天候はイマイチ。まだまだわたくしに荒天の神が宿っているころやったからなあ…(笑)。
さあ、前説はじゅうぶん。
粛々と準備をして…。
【撮影:doodoongoo氏】
いざ、玄倉。
果たして、どこまで行けるか?
【1】に続く。